2015年12月6日日曜日

第427話 サムアップ Di Roma その2.バール

イタリアにおけるBAR<バールと発音>の存在は、格別なポシションを担っているように思えてなりません。

ローマは、教会の多い街並みですが、バールの数も相当なものでは
無いか、と平素から感じております。大ざっぱですが、通りの50メートルに1店舗は在るのかもしれない、と思うほどです。

イタリアへお越しの方でも、特に団体旅行ですとバールに立ち寄ることも無く過ごしてしまうのかも知れませんが、ちょっと勿体ない気がします。

日本には同じ形態の飲食店は少ないように思います。但し、銀座にはバールが在りましたね、確か。エスプレッソ、カップッチーノほか、数多くの飲物を提供してくれます。また、パニーニなどの軽食が食べられます。

朝食、昼食時間の取れない場合など、活用すれば便利です。
イタリア人は、朝食はカップッチーノとコルネットで、昼食はパニーニとエスプレッソ<カップッチーノ>を頂く人も多いようです。

さて、バールの一次的役割は飲食販売に在ることは申すまでもありません。しかし、バールは今一つの顔を持っているのです。

この要素がお馴染さんにも一見のお客さんにも大切なファクターですから、見逃せないのです。それは、あらゆるジャンルに亘っての
「情報交換の場」としてのバールです。ですから、バールはおしゃべりで大変賑やかです。

整理すれば、1.飲食をもてなす場 2.情報交換/収集の場
ということになります。今ひとつ加えますと”トイレ活用の場”としてのバールでもあります。多くのツーリストが、活用しております。

ローマならず多くの街で旅行中に困ることは、共通して「トイレ」を探さなくてはならないことです。そんな時、本当に助かるのはバールの存在であります。”バーニョ、ペル・ファヴォーレ!”と一言お断りして、使わせて頂く訳です。このタイミングを取ることが大切です。挨拶など必ず一言添えましょう!

使用した後すっきりしたところで、御礼代わりに、”ウン・カッフェ、ペル・ファヴォーレ!”とバリスタへ笑顔で注文すれば、彼は”グラッツェ!ウン・モメント!”(グラツェ!少々お待ちを!)とご機嫌に接してくれることでしょう。是非お試しください。

※その1.ことば にてお伝えのようにイタリア語の入門編学習は
  やはり楽しい旅をする為に不可欠ですね。

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