2011年11月30日水曜日

噴水の広場 ”ピアッツア ディ クイリティ”

寒空の中、メトロA線にある「LEPANTO」駅を下車して散歩しました。地下鉄は、フラミニオ駅と
このレパント駅の中間あたりで地上に顔を出します。テベレ川の川面を眺める間もなく右岸へ渡る
のですが、滅多に下車することがない「レパント」駅に、ヒョット!下りてみました。

まだ、午前10時前という時間帯の為か、地下鉄を上ったところの大通り”ジュリオ・チェザーレ”は
先を急ぐ人達で混みあっていました。気の向くまま”エイ!儘(まま)よ”と横道に入ると、すぐに大きな
噴水が眼に飛び込んできました。「PIAZZA DEI QUIRITI」(デイ・クイリティ広場)です。

水盤もエライ大きさですが、水盤が2重になっている中々重厚で味のある噴水を見つけました。
これまでに目を通した本には紹介されていなかった噴水ですので、これ以上の情報をお伝え出来ません。写真では、確認できないかもしれませんが、噴水トップには、豊饒のしるし・松かさ〔PIGNA〕が、乗っていました。

大きさもカタチも大変気に入りました。とくとご覧あれ!と気合いの入ったスナップ写真です。


                PIAZZA DEI QUIRITI の中央に存在感のある噴水を見つけました。

               
                     4人の裸婦像が座して上層の水盤を支え片足を立てています。
                     東洋の仏像にも似たものが在るようなモチーフと顔立ちです。

                     晩秋に 広場の泉 ちから在り        元鷹

2011年11月24日木曜日

ローマに”青海波”文様あり?!

今日は、少し面白いデザインをご覧戴きたいと思います。
日本では、普段にここかしこで見られる日本古来(何時から?)の”青海波”(せいがいは)文様です。

この”青海波”は、日本のみならず、ここROMAでも散見できるデザインであることに気づきました。実際には、まだ2か所での場所(VIA TORINO と PALAZZO DEI CONGRESSI)を発見したのみですが・・・そこでは、「石畳」のデザインとして使われています。

ネットから調べますと日本では、江戸中期から使われている伝統的文様の”波”をカタチとった文様であり、ペルシャ・ササン朝(224~651)様式がその原点に在るとのことです。

とすれば、日本にはシルク・ロード経由にて、伝播されたと考えられますし、日本とは反対側にある古都ローマには、ペルシャに近い東ローマ帝国(395~1453)時代に、伝播されていたのではないでしょうか???日本の独自のデザインであると思っていた私自身の概念は覆された訳です。

さらに想像を広げますと日本、イタリアのみならず、世界諸国で”青海波”文様は、使われているのかも知れません。?さあ、今日からは上をばかり見ないで、石畳を見ながら、街並みを散歩しなくては。

                   
                EUR(エウル)にあるパラッオ・デイ・コングレッシの広場の
                ”青海波”デザインの石畳の一部です。

                青海波 シルクロードを 帆を上げて        元鷹

2011年11月21日月曜日

”第九”の季節になりました!?

前回、お洒落なカラスの話をご紹介しました。その烏のいたメトロB線EUR-FERMI駅から徒歩
15分位のところに、”BIALE  BEETHOVEN”と付いた案内版/INDEX(写真参照)を見つけました。

とりわけこのシーズンンになりますと、バリトン・ソロで始まる{O FREUNDE, NICHT DIESE TONE!}が
脳裏に浮かびます。昨日は、このINDEXを見上げて、懐かしく楽しい想い出が蘇りました。

さて、散歩を続けていましたら、今度もまたまた有名な作曲家の名を付けた通りに出逢いました。
”VIA LISZT”(リスト通り)でした。何と自由な何とエレガントな”通り名”でしょうか!
EUR地区(ローマ新都市)ならではの自在な発想が息づいた通り名をいくつも発見できました。



                見た瞬間にお世話になった”台東区民合唱団”の仲間と合唱した
                「台東第九」の想い出が溢れてきました!今年も頑張って!!

                ベートヴェン 不思議な出逢い ローマでも       元鷹

ローマのオシャレな烏(からす)

ローマに来てまだ1カ月が過ぎた頃でしたか、小さな公園で、”カラス”のような珍しい鳥を見つけて
以来、正確には何と言う名前の鳥なのかを知りたくて多くの人に訊ねてきました。

それから3カ月にして、その鳥に接近して撮影をすることに成功しました。しかも、鳴き声も聞くことが
出来ました。日本のカラスのような鳴きかたでは有りませんでした。ガア、ガア、とでも言いましょうか
やや低い音声でした。しかし、しっかりと複数回も聞くことが出来ましたので、ホットしました。

さて、ご紹介しますと鳥名は、「CORNACCHIA GRIGIA」(コルナッキア・グリジア)と呼びます。
特徴は、全体の感じはカラスのようですが、胸元、背中の一部がグレーです。大きさは、カラスより
ひと回り小さくて、余り鳴かないようです。しかし、電線・木枝などに長い時間、鳴かずにじっと止まる
こともあります。私は、初めて見つけたときに20分位は見続けていましたので確かです。

犬を連れて散歩していた65歳くらいのイタリア人男性に鳥の名前を訊ねてみると、「ハトだよ。」との
まるで当てずっぽうな答えでした。(ハトでないことは、明白なのにハトと言う答えにビックリ!)


                メトロ-B線 EUR-FERMI 駅 近くにて撮影 11月20日午前11時頃
                                              △写真を拡大して観て下さい。
                
                ピアチェ-レ お洒落カラス 名を名のれ       元鷹

2011年11月17日木曜日

真実の口


”ローマ観光ベスト10”というお勧めのスポットが存在すると今日ご紹介の
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の正面入り口ポーチ壁面に置かれた
”真実の口”(BOCCA DI VERITA)は、その何番目かに入選することは
堅いところではないでしょうか。私が、十数年ぶりにこの教会を訪ねたのは
まだ残暑が厳しい9月末日でしたが、世界から訪れた観光客がところ狭し
と列を作って、いや作らせられて楽しげにあこがれの真実の口との出逢い
を待っていました。勿論、私もその列の中に仲間入りでしたが、その数およ
そ60名くらいでした。さて、このヘンテコリン(?)な造形物の人気の理由
のひとつは、余りにも有名な映画「ローマの休日」の影響が挙げられます。

オードリー・ヘップバーンとグレコリーペックとの在り得ない、否、映画では
実際にとある王国の王女様と米国からローマに派遣された新聞記者との
ほのぼのとしたラブロマンスが、ローマの観光地を舞台に痛快にファンタ
ジックに繰り広げられたのです。そして、この”真実の口”での新聞記者役
ジョーとアン王女との名演技の成せる技とによって、観る者をまるでその
まわりに居合わせたかのような錯覚を呼び起こさせ、興奮させ、ホットさせ
たシーンが、このヘンテコリンなお顔を想い出させてくれるのであります。




9月27日夕方撮影しました。
近くで見ると不思議な感覚を呼び起こします。

食べ話し 真実の口 我持たん     元鷹


2011年11月7日月曜日

人生の”OASIS”を見てきました

イタリア・ローマに来て、気がついてみると4か月近くとなりました。大分仕事に、生活にも馴染んで
きたところです。数年前から、行ってみたいと憧れていた友人夫妻の経営するB&B”OASIS”を
やっとのことで訪問してきたレポートを御紹介します。

ローマ・テルミニ駅からICに乗れば、70分ほどで大聖堂で有名なオルヴィエートにつきます。
ここから車でおよそ50分の距離にある”Preceno”に夫妻のB&B”-OASIS”があります。

”OASIS”は、まさに”人生のオアシス”と言っても過言ではない見るものを限りなく至福の心地よさに
してくれる環境と私たちが普段の生活では味わうことのできない静謐な時間を用意してくれています。

それにも増して居心地を良くしてくれたのは、夫妻の自然を愛するパッションとゲストを飽きさせない
温かいおもてなしがあったからに違いありません。

夫妻の話しのよれば、丁度、山肌の木々の黄葉が始まったばかりとのことでしたが、見渡す限りの
丘陵は、休耕の畑に櫛が入ったように手入れされたアース色と木々のイエローでピクチャーレスクで
した。

B&B-OASISがある”Preceno”は、中世紀のPAESE(パエーゼ)のひとつであり、周囲には遺跡・
温泉などがあって、イタリアの味わいのある田舎暮らしが出来そうでした。また、多くのイタリア人が憧れるウンブリア州、トスカーナ州には、すぐに行ける境界線近くに位置していることも大きな魅力です。

1泊2日の”OASIS”体験でしたが、ネーミングの通り、人生の疲れを癒してくれる”オアシス”でした。

                   OASISの裏庭からの”トスカーナ方面の遠景”です
                OASISは、ラッツオ州プロチェーノ市に位置します


                         
                OASISの案内用カードです 所在地など情報が分かります
                http://www.oasisclactus.it/
                                                両脇の黄葉は、OASIS玄関前の落葉です
                手前左は、クルミの実 右側はドングリです どちらもOASIS敷地内
                にて拾ったものです

                人生に OASISありて この世かな           元鷹

2011年11月2日水曜日

”諸聖人の日” 深夜に打ち上げ花火

11月1日の昨日は、「諸聖人の祝日」でした。
この祝日をお祝いしてのイベントだったのか。全く関係のない行事によるものだったのか。
昨夜、23時40分ころに寒空高くに「花火」(fuoco artificiale)を見ました。

昨夜、帰りが遅くなって部屋に入るや否や、ベランダに通じるガラスドア側から、
”ドーン、ドーン”と深夜の静けさを打ち消すかのような爆音が聞こえたので、咄嗟に
カメラを抱えて、夜空の方向を定めました。

10月の花火とは、ほぼ反対方向になりますが、ローマ市北西に位置する
スタジオ・オリンピコ〔セリアAサッカーが開催される〕方面の夜空に数秒間隔で
花火が上っていました。

一体、”諸聖人の日”の深夜の打ち上げ花火は、どんな訳だったのか?
10月の花火同様にナゾであります。”諸聖人”もビックリだったのではないでしょうか。

                
                ローマ市北西方面に深夜の花火を見ました。
                写真中央の白く映っています。

                ローマでは Perche’(ペルケ)無くして 生きられず   元鷹

                (注)ペルケ(伊語)”どうして?”という意味です。
                   英語のWHYに類似します。