2012年3月31日土曜日

ローマの街並み 二題

その1
何と青青とした空の色でしょうか!穏やかに頬を撫でる微風も爽やかに流れます。
調べものがあったので、ロ-マ日本文化会館を目指している途中の坂道をまさに
登り切る手前に、お花屋さんが建っています。

何と直径が、30CMもあるのではと驚くほどに大きな”ひまわり”が、登りりつめよう
としている私の方に向かって,黄色の大輪を堂々と咲かせておりました。
夏の暑い盛りの花だと思っていましたが、切り花用に温室栽培したものだったのかどうか
花屋さんに聞くこともせずに通り過ぎてしまいました。

      
                ジラゾーレ 大輪付けて ひとまわり       元鷹

その2
この花さんは、丁度交差点のかどにあります。信号を対向した処に”感謝の壁”が、あります。
※交差点は、A.グラムシ通りとブルーノ・ブオジー通り、を言います。

先ずは、下の写真をご覧ください。大きな石垣のような壁面に赤ちゃんを抱いたマリア様が、
中央に設えられて、その下方周辺には、「GARAZIE」と書かれたタイル状のものや、鉄板
を使った名入れのカードのようなものが、不揃いに並べられています。

私には、むかし観た映画「ローマの休日」の一シーンを思い出させるようで、懐かしい気持ちに
なりました。映画では、ベスパに乗ったアン王女と新聞記者ジョーが、ローマをぐるぐる回って
いるうちに「祈りの壁」に辿りついたシ-ンだったと記憶しています。

そういえば、もう20年前近くに、「祈りの壁」を見つけたくて、市内を探したことが有りました。
残念がら、見つかりませんでしたが、今随分月日が流れて、偶然に「感謝の壁」と出逢うことが
できました。

近くのBARのご主人にこのことを尋ねてみましたが、確かなことは分からなかったようです。
どうも話を総合しますと、赤ちゃんを授かった感謝の気持ちなどを壁面に張っているように
伺えました。日本ですと絵馬での”祈願成就”をするようなことに通じているのかも知れません。

    
                     「感謝の壁」は、正式名称ではございませんので
                     ご容赦ください!

                     人はみな 感謝しつつ 助け合い  元鷹

続々・ローマの青海波デザイン

読者のみなさんには、何度も掲載させて戴き、恐縮しています。昨年から、3度目になる掲載ですが、お付き合い願います。昨日3月30日に会社事務所に近い所で撮影しました”気になるデザイン”〔これまでの発見場所は全て、歩道から建物までのアプローチのための接続道と言いますか〕
を御紹介致します。

知人のイタリア人に写真を見せて尋ねてみれば、「このデザインは、CODA DI PAVONE」と言って、手間が掛かり値段が高いのだそうです。※「クジャクの尾羽根のこと」〔確かにイメージ的には
オスのクジャクが、羽根を広げたカタチにも見えます〕

この知人には、石工屋さんとか、建築家で詳しい人をご存じないだろうかと、勝手なお願いごとをしてしまいました。なんとか期待したものですが、さて私のこの石のデザインへのあこがれと言いますか疑問は、ローマに居る間は常に頭の隅に残っていそうです。これがホントウの「石頭」と呼ぶのでしょうか?


                VIA TORINO で見つけた”石の青海波デザイン”です。
                歩道から建物へのアプローチ道になっています。


VIA VENTI SETTEMBRE 〔日本大使館へ向かう道路〕にて
  発見した”CODA DI PAVONE”デザインです。クジャクが
羽根を広げたカタチにも見えますね、確かに。私には”イチョウの葉”
ように見えるのですが?読者の皆さんは、どんなイメージでしょうか?

青海波 クジャクの羽根や 絹の道     元鷹

ブラームスのドイツレクイエム

今夜は、J・ブラームスの”ドイツ・レクイエム”演奏会を楽しんで来ました。きっかけは、道端で見かけた演奏会のポスターでした。実は、日本で所属していました合唱団での特別演奏会〔ほぼ2年半前に開催〕での演奏曲でしたから、懐かしさもあって、是非に聴いてみたいと乗り込んだ次第です。

カソリック教会の本場、ローマにあってブラームスの”ドイツ・レクイエム”〔マルティン・ルターが、ドイツ語に訳した1537年版の新約と旧約の聖書から、ブラームスが自分の意志で選びだした〕が、
演奏されるのは、珍しいことなのかも知れないという好奇心も大いに手伝ってか、ワクワクドキドキの待ち遠しさでした。

開催の教会は、”甘い生活”で一躍有名になった VIA VENETO から、すぐにある VIA SICILIAにある エヴァンジェリカ ルテラーナ 教会でした。カソリック教会と違った趣は、建物入口からその違いを感じることが出来ました。

フル・オーケストラ、合唱、ソリストと言った本格的な構成での演奏は、迫力があって終始聞き惚れてしまいました。女声コーラスはおよそ60余名、男声は30余名と言った陣容でした。70歳を超えているような超ベテランの活躍が目立った感じがした演奏会でした。

                    
                ブラームス 赤いハリネズミ 想い出す    元鷹
                
                
                     会場になったエヴァンジェリカ ルテラーナ教会
                     3月30日〔金〕午後7時45分頃撮影しました。 

2012年3月25日日曜日

電気自動車の試乗会

ポカポカ陽気の土曜日の共和国広場では、電気自動車の試乗会が行われていました。
ローマでは、世界の自動車メーカーの小型自動車が見られます。しかし、今日観てきた
電気自動車”TWIZY”〔RENAULT〕は、多くのローマっ子や観光客の耳目を集めて、
関心を集めているようでした。

一人乗りの電気自動車のデザインは、とてもユニークで乗り心地も至って悪くありませんでした。
100%電気エネルギーと言うこともあってか、スタートでは、一切の音もなくスット出てしまうほど
兎に角静かな雰囲気を醸し出していました。

                
                ローマ市共和国広場で開催されたRENAULT社”TWIZY”試乗車
                そのスマートなデザインは、多くの通行人の耳目を集めていました。

                     
                電気自動車TWIZY車は、可愛い一人乗りです。
                ローマの狭い街並みには、もってこいのミニカーです。

                春を呼ぶ 噴水ほとり 電気カー       元鷹

2012年3月21日水曜日

サッカー観戦

急な話でしたが、サッカー観戦を計画することになりました。サッカーには、全く疎い為、知人に相談して、チケットを入手することになりました。通常は、土曜日か日曜日の開催なのですが18日〔日〕は、ローマ市での大掛かりなシティ・マラソンが予定されていたために順延されて、翌日19日〔月〕になったとか聞きました。

メトロA線でフラミニオ駅下車、トラムに乗り換えて、終点まで。そして徒歩15分位で、やっとサッカー競技場入口へ。周囲はすでに観客でごったがえしていました。

19日〔月〕のカードは、ASローマ対ジェノバ の試合でした。不思議なこともあるものです。
通算2回目のサッカー観戦でしたが、2回とも偶然同カードでした。

今でも日本で活躍している三浦選手が、日本人として初めてセリエA・チーム”ジェノバ”に移籍した話題は、サッカーファンならずとも記憶に残っているのではないでしょうか?

その三浦選手がローマにやってきた最初の試合を応援に会社の仲間たちとここに来たのは、もうふた昔の前の想い出です。

ところで試合の行方は、試合開始後すぐに速攻でゴールを決めたASローマが、勝利しました。


                試合は、20:45開始でした。ユニフォーム赤色は、ASローマです。

                
                大迫力の”ASローマ”応援席風景です。

                春の夜に サッカー観戦 想い出に       元鷹

2012年3月12日月曜日

チャリチィ・コンサートを開催しました。

大震災から1年が経ちました。日本国内は勿論、世界中で各種の追悼の意を表す式典や
被災地を支援しようとする集会・イベントが行われました。否、まだこれからも続けられる模様です。

ローマでもいくつかの追悼のチャリィティ・コンサートが行われていますが、私の参加したチャリティ・
コンサートを御紹介したいと思います。

テーマ: MOZART REQUIEM K-626 ローマ夢の架け橋チャリィティ・コンサート
とき:3月11日〔日〕 16:30 開演
場所:ポポロ教会(ポポロ広場)
内容:指揮者 ジャンルーカ・ビアンキ、ソリスト、S真野路津紀、MS三角枝里佳、Tフラヴィアーノ・
    ビアンキ、Bジョルジョ・カッリ、合唱 ローマ夢の架け橋合唱団、
    オーケストラ ヌオバ アマデウス  合唱指導 佐藤 浩子、江口 輝博  

ポポロ教会には、会場後満席のご来場者を迎えての演奏会となりました。推定人数700名。
ご来場者の皆様には、手作りの折り鶴とプログラムが渡されました。

音楽・コンサートに詳しい知人は、この教会の音の響きの素晴らしさを絶賛していました。
レクイエム12曲が終わると多くのお客様から、立ち上っての大拍手が会場を包み込みました。
そして、そのお気持ちにお応えするかのように、NO.2 Dies irae が、アンコールされました。

レクイエムのハーモニーが、ローマのポポロ広場から日本へ天空を超えて届けられたと信じます。
多くのイタリア人、日本人の皆様からの御支援にこころから感謝したい気持ちの清々しいコンサート
でした。


                左)開催を伝えるポスター 中央)EDITION PETERS の楽譜
                右)プログラム


                REQUIEM 我らが想い 天空に

                声ぞ届かん 御心のもとに          元鷹

2012年3月9日金曜日

いずれサクラかモモの花か?

最寄りのメトロ駅/フィリオ・カミ-ロへの毎朝の通勤ルートを変えて歩いてみました。
少しだけ遠回りになるのですが、街路樹にオヤッと思わせるとっても奇麗な薄ピンクした花をつけた
高木をみつけました。余りの美しさ、きれいさに思わず足を止めて眺め入ってしましました。

ローマにもサクラがあるのか、しかしそれにしては木が高すぎるかな、などと思いつつメトロ駅に
向かったのです。会社について、同僚にこの写真をみせて意見を聞けば、これはモモの花ですよ、
とあっさり答えられて、あっそうなんだ!と一瞬ほど吹っ切れたのですが、サクラもモモも見分けが
つかない草木音痴ぶりに我ながら呆れてしまいました。

そう言えば、毎年5月6月のころには、菖蒲、菖蒲、杜若の鮮やかな色・形が楽しめます。
やっぱり、その花を見るたびに「この花は、はたまた何の花だったかなぁ?」と首を捻るのが、常だったことを想い出しています。

ローマは、もう春になったんだ、と草木が教えてくれた通勤道でした。


                背の高い木の間から薄いピンクの花が咲きだしました。

                          清楚で可憐は表情をみせてくれていました。


                ローマの春 教えし花よ 君の名は         元鷹