2014年6月30日月曜日

第251話 CORSO通り散策

ローマの空には、青地に綿あめのような白い雲が気持ちよさそうに浮かんでいます。

既に陽気は夏になったと言っても良いのですが、あさ早くまたは午後には突然のにわか雨が降って,雨具を持たない通行人らを困らせます。

24日(火)には、久し振りにローマ繁華街の代表的な通り、コルソ通りへ
出掛けてみました。ポロシャツメーカーの「NORTH SAILS」を探すためでした。

コルソ通りについては、これまでも何度も御紹介させて頂いておりますので、長きにわたりご購読頂いておられる方には食傷気味かも知れません。

ヴェニツェア広場からポポロ広場へ、最初は向かって右側の歩道をみて歩くことにしました。見つからない時には、逆コースを辿ることにして。

さすがに市内有数の目抜き通りです。多くの観光客が、往来していました。

ほぼコルソ通りの半ばまで歩いた辺りに、サン・ロレンツオ・イン・ルチナ広場があります。あのスペイン広場に通じるコンドッティ通りにも近いところです。この広場の入口に4人組の「透明人間」が奇声を上げて坐っていました。

一種の大道芸人と言ってよいものやら、ローマならではの人の気を引く様〔サマ〕をして、観光客や通行人から小銭を集めるものです。(写真ご参照)

ポポロ広場も目と鼻の先に近づいてきました。
探していたショップはまだ見つかりませんでしたが、「ゲーテ博物館」を
見つけることができました。1786-1788年の間、コルソ通りに居を構えた場所です。

ここで書いたイタリア滞在の日記が元になって、「イタリア紀行」が纏められたと云われています。ゲーテは、37歳から40歳ころにローマ或はイタリアに滞在した計算になります。

次回のチャンスには、是非この「ゲーテ博物館」を訪ねてみたいと思います。

さて、コルソ通りの復路も目的のショップを探したのですが、結局見つけることは出来ず仕舞いでした。仕方ありませんから、気長に「NORTH SAILS」との出合いを待つことに致します。

エッ!透明人間たち?
4人の胸辺りをしかとご覧下さい。
のぞき窓でない覗き穴が見えます!!
 
「ゲーテの家」と銘打たれた赤字の標板
実は、1995年10月6日に入館したことが
あります。暫くの間,非公開になっていたも
のと思われます。公開の今は是非訪ねたい
ものであります。

              「ゲーテの家」の建物全体です。
              中央に入口が見えます。左右の赤い旗は目印です。

          
              懐かしむ 漫(そぞ)ろ歩いて 夢の跡  
                                     元鷹
              
              


2014年6月24日火曜日

第250話 花まつり 写真特集

”撮り立て!”(6/22)の「ジェンツアーノの花まつり」の写真特集を
お楽しみ下さいませ!!

                                        街角には開催のポスターが目立つところに
              貼られていました。


             年代モノの車・バイク・自転車などがディスプレイ
             されていました。フィアット社の1950年代のもの。

           
              花のカーペットで結婚記念写真!なんて
              オシャレなことをやるのでしょうか!?

            
                   236年目の花まつり
              自然豊かな心豊かな土地柄なのですね。 



 
               花の精 ひとのこころに 入り込む  元鷹             
               

2014年6月23日月曜日

第249話 ジェンツアーノ 花まつり

今日は6月22日〔日〕夏至/かに座の始まりの日です。

ローマの時間で現在21:00なのですが、アパートのこの小さな食卓兼
書斎から見えるベランダの向うは、未だ薄っすらと明るく一年で最も日の長い日であることを実感できるのであります。

さて、それはそれとしまして今日のテーマは、「ジェンツアーノの花まつり」
です。「ジェンツアーノの花まつり」の起源は、1778年まで遡るそうです。

ローマから南東およそ30KM位に位置するところにカステッリ・ロマーニと呼ばれる丘陵一帯の中、「ジェンツアーノ」という町があります。

毎年6月のこの時期、正確には復活祭から60日経った最初の日曜日にメインのイヴェント”花まつり”が行われるそうです。

〔キリスト聖体祭CORPUS DOMINIというキリスト教の行事のひとつで聖体の行列を迎えるために教会に続く参道をこの花のじゅうたんで覆うものです。〕 ※「みゅう」ツアーバス配布資料によります。

少々小高い位置にある教会から、続く参道は坂道になっています。
幅10m、長さおよそ200mの参道全体が、色とりどりの花びらでテーマ別に額縁のように、或はカーペットのようにデザインされます。

成程、イタリア随一を誇る花まつりと言えます。最も有名な花まつりです。
期間中は、毎日25万人に観光客が訪れるそうです。

出来上がった花のじゅうたんをインフィオラータ〔INFIORATA〕と呼び、
ハンス.C.アンデルセンも「即興詩人」の中で、その華麗さを讃えています。
〔以上※みゅうパンフレット参照〕

花まつりには、下手な解説は不用です。撮り立て〔取り立て?〕のフレシュなスナップ写真をとくとご覧下さい。

 教会側からおよそ200メートルの長さに
              花びらで飾られた絵画〔インフィオラータ〕が
             並べられました。

            
              赤い花びらはナデシコ、カーネーション、
             バラの用いるようです。21日から22日に
              かけて花びらを敷き詰めて行きます。

             
 午前11時ころ。最後の仕上げに余念がありません。
            黄色の花びらには、エニシダ、ナデシコ、トウモロコシ
            などが使われます。花のアーティストたちですね。


            花まつり アンデルセンの 本抱え
              伝えし祭り 色鮮やかに      元鷹 
       
            


2014年6月18日水曜日

第248話 ローマのカモメ

長い間に亘って疑問がそのまま解けずにいることは、多少なりともストレスになります。第248話は、ローマに住んでこの方、市内で毎日見かける白い鳥(鴎)のお話です。

ローマにお越しになられた方であれば、滞在中になん度かこの白い大型の鳥/セグロカモメの姿を見かけた記憶が蘇ることかと思われます。

先ず持って、私の疑問とは?整理してみたいと思います。
鴎(セグロカモメ・gabbiano/ガッビアーノ)は、海に近い岩場をその生活の
営みとする鳥であり、海上を雄飛しては魚を餌とするもの、と頭の中にインプットされて居る私には、ローマ市内に生きる鴎群(実際には群れて居ないのですが)は一体なぜ此処かしこで見かけるのだろうか?と言うことです。

この話(疑問?)を知人にすると決まって、同感の返答をすぐさま頂くのですが、さてその先のなぜ市内を生活の場としているのかは判りません。

確実な記憶ではありませんが、1992年夏~1998年春に駐在した際には、このようなシーン《市内を飛び回る鴎の存在》の記憶は想い出さません。見かけなかった、と言っても良いのかも知れませんが、記憶は往々に間違いが多いのですから、断定は出来ません。

テヴェレ川で、ボルゲーゼ公園で、500人広場で、市内に散らばる遺跡の広場で、そして人が多く住むアパートの近くで、ある時は空高く悠々と翼を広げ、ある時は、川面や路上を低空飛行ですばやく飛び交う姿を見ることができます。

最近気になりますことは、路上に置かれた〔生〕ゴミのビニール袋を嘴で破り、餌探しをしている姿を見かけることが多くなったことです。

その姿は、烏〔コクマルガラス/頭部・胸部がグレイ〕を想い興させてしまいます。カモメとカラスとが、縄張り争いをしているような場面を見かけることも多くなりました。

ローマのカモメの生態について、詳しく知る人を探している今日この頃であります。町に住む、いや生きるようになったカモメに直接聞く事が出来れば一番なのですが?

  割りに人懐こいようで近くまで寄っても
            驚きません。カラスよりふたまわり位の
            体の大きさを感じます。
          
            
 カモメの黄色い水掻きを撮影しました!
            お食事中、失礼します!!街角にあるゴミ袋
            を物色するカモメの姿を良く見かけるように
            なりました。

            
            教えてよ ローマのカモメ なぜ町に
                                  元鷹





2014年6月11日水曜日

第247話 COIN excelsior その2

さて、引き続きましてコインのお店をご紹介致しましょう!
店内はB1、グラウンドフロワー、1F(日本式2F)の3層となっています。

注目したいのは、B1にある食品コーナー「EAT'S」です。
コンパクトながら、食品(魚、肉、野菜、果物、リキュール類、ほか)の数々が分り易く整然とディスプレイされています。ローマでは、余り見ることがない食品コーナーと言っても良いほどです。※写真ご参照ください。

さて、食品コーナー「EAT'S」の向かい側は、家庭雑貨、キッチン雑貨が所せましとカラフルに揃っています。特に目につきましたのは、もう日本でも
お馴染ですが、「ALLESSI」コーナーです。

アレッシーは、キッチン雑貨/インテリアを創るイタリアを代表するメーカーです。そのデザイン性、機能美、カラフルさ、見た目の楽しさなどを
提供してくれる製品には、アレッシー社のもの作りへのこだわりを感じます。ここのゾーンも必見です。


1Fには、メンズとレディーズで、ほぼ半分づつのスペースを作っています。メンズには、G・アルマーニ、H・BOSS,セブンティーズ、ディーゼルなど殆どがファッションで揃えられています。

オシャレなアイテムを採り入れて楽しませてくれています。
スペースが、小さい分、見易い、比較し易いディスプレイになっています。

ローマにお越しの際にフリー・タイムがとれて、ウィンドウー・ショピイング
でもと、ご希望の方にはぜひお勧めのコイン/エクセシオールであります。

※ コイン エクシオール への行き方
   Via Cola di Rienzo,173  00192 Roma,Tel ++39-06-36004298
        営業時間平日 10:00~20:00 日曜・祝日10:30~20:00
①ホテルからタクシー
②地下鉄A線 OTTAVIANO下車徒歩15分位。
  (地下鉄では、スリにご用心!!)
③テルミニ駅にてNO.40のバス利用にて終点まで。徒歩10分位。
  (バスにもスリが多いのでご注意!!!)
 
従って、安全度の点から、タクシーご利用がベストです。
 ローマでは、スリに十分ご注意ください。


 先ず眼に入るのが、お惣菜ショーケース。
            お昼に食べましたが、モルト・ブオーノ!でした。


フィノッキ・トマト・メロン・アスパラ・茄子・人参ETC...
           私が通うス-パ-には無い高質感が漂っています。


            
ショッピングセンターには殆どは入り込んでいる
           ネスプレッソ(コインにはグラウンドフロワーに在り)には
           注文をするお客様が並びます。

  
            excesior  ワクワク愉し お買物   元鷹 

2014年6月8日日曜日

第246話 COIN excelsior   その1

タイトルの≪COIN excelsior≫は、一見ホテルのような名前ですが、実は
市内にある高級感溢れる小型百貨店の名前なのです。

旧来のお店をモデル・チェンジして、いわゆる改装したうえで今年の4月に
リ・オープンを果たしたとのことです。同僚のKさんからのアドヴァイスを受けて、早速5月下旬に視察に出掛けて参りました。

コイン エクセルシオール(以下コイン)は、ローマ市右岸側(ヴァチカン市国のある)Via Cola di Rienzo,173 に位置しています。地下鉄では、A線
オッタヴィアーノ駅で降りて、徒歩15分ほどです。

コーラ・ディ・リエンツオ通りは、お洒落な商店街でファッショナブルなお店が多く並んでいることで知られています。日本人には、特に日本食材食品
を扱っているカストローニ(ローマ市最大級のイタリア、欧州食品扱店)が
在って、嬉しい限りです。

さて、その先をワン・ブロックほど下ると進行方向左手には”ティファニー”
ブティックが眼に入ります。エッ!なぜここにと驚くばかりに堂々とあの
NYのティファニーが、コイン(ミニ百貨店)の入った建物の角にあります。

そして、トロピカルな夏をイメージしたファッション&アクセサリーを展示した大きめのショーウィンドーが、通行人の足を止めるほどに見事です。

さて今日は、時間の都合で勝手ながら此処までと致しますが、出来るだけ早く「COIN その2」をアップすることを約します。

※最近、P/Cの老朽化に伴いまして思うように、SWオンからキーボード操作まで、
 上手く使用できないことがあります。予めご容赦下さいます様に!


ティファニーは、コイン正面入り口に向かって左側
            コーナーにあり。右側へ少し進めば正面玄関です。

            
1F中央に用意された店内案内
 
1F(日本式2F)メンズ・レディーズ・サービスフロワー
                0F(日本式1F)化粧品&ビューティ・ケアグッズ・アクセサ  
                          リー・宝飾・ハイテック&雑貨
                ー1F(日本式B1)EAT'S(食品)・家庭雑貨・子供用品・
                        婦人下着

            

               ローマには まだまだ在るぞ 魅かる店

                                     元鷹 
              
 

2014年6月7日土曜日

第245話 ことばの押す文化と引く文化

新緑の美しい6月に入りました。とは書いてみたもののローマの街並みには、比較的緑の木々が植えられているせいでしょうか、日本ほど季節の変化を表現しながら挨拶をする人が少ないような気がしてなりません。

例えば、久し振りに逢った友人同士の出合いでは、互いの健康を喜びあい、次に家族のこと、そして最近は何をしていたのか〔しているのか〕などと、限りなく延々と〔そうです!延々となのです。〕止まりません。

勝手な解釈ではありますが、これらのことはコミュニケーションの取り方が
イタリア式〔押す・ことば文化〕と日本式〔引く・ことば文化〕の差異に起因するのではないだろうか、と最近思えてなりません。

さてここで言う「押す」とは、”自らの考え方や意見”を中心に、率直に相手へ話しかけるマナー〔態度・動作〕のことです。

片や「引く」とは、”相手〔周囲〕の考え方・意見”の間合いを見ながら、控え目に自分の意見〔考え方〕を伝えよう、とするマナーです。

ある時は、黙っている場合〔相槌だけ〕さえあるわけですが。即ち、場や
情況の空気を読む〔読み過ぎることもある〕ことに心配りをするのです。

ざっくばらんに申せば、自分の感情を抑えずに〔率直に〕伝えようとする
イタリア方式〔押す文化〕と相手の立場を見ながら〔婉曲に〕伝えようとする
日本方式〔引く文化〕との違いです。

このことが、”挨拶”という人間共通の出逢いがしら〔頭〕の表現方法に違いをもたらしているのではないでしょうか?

例えば、日本人にとって季節感を話題に、或は書状などに取り込むことは自然なノウハウと言っても良い、互いの関係性作り上のエッセンスなのであります。

勿論、これらのことは四季の美しさの変化を楽しむことが出来る日本ならではの自然環境や、日本人の感性に負うものであることは、言うまでもないことであります。


街角の電気屋さんをパチリ!
                イタリア三色旗デザインが眼に
                  はいりこんで来ました!
                ※写真は、文章と関係ございません。


            あいさつに 押すも引くもあり 文化なり 
                                      元鷹