2012年6月28日木曜日

オペラ ”真夏の夜の夢”

連日の真夏日のようなローマにあって、正にピッタリなオペラ演目のネーミングです。
本当は、6月下旬ですからまだまだこれから暑くなってくるはずですが、W/シェイクスピア原作
の”A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM”に涼を求めて、さあローマ・オペラ劇場へと向かった
次第です。

予約が4日前と遅かったこともあり、またそれ以上に財布との相談もあって、結局は”パルケット”
≪ボックス・ます席/4人入場可能≫を選択しての観劇と相成りました。
初めての体験でした。早い順に好きな席〔椅子が用意されています〕を選べると聞いていました
ので、少々早くボックスに入りました。するとどうでしょう?イタリア人男性〔40歳くらい〕が、既に
着席していました。2番目にボックスに入った私は、迷いました。残った3席の中、どの席がいい眺めを得られるのだろうか?と。長考の後、イタリア人のお隣〔左前席〕に落ち付きました。

開演15分前に、残った2席には、ドイツ人の老夫妻が入場してきました。ボックスの後方です。
”ウーム!?”どうしたらよいものやら、困りました。ここのボックス席は「早いもの順」と言う
冷厳な鉄則が、在るにせよ、現実としてこの狭い部屋空間で、イタリア人男性も、私も、揃って
席を交換するのが、マナーなのではあるまいか?果たしてどうしたものか、と思い巡らせながら
”そこから舞台は見えますか?”と愚問を発してしまいました。相手はドイツ人カップルでしたが、

”ご心配なく、有り難う!”と言い放って、大変冷静でした。私のお隣さんのイタリア人は、ただただ
押し黙って、静かにしていました。〔ウーン、なんと悩ましい席を選んでしまったものか?!〕と
後悔の気持ちが強くなってきました。やっぱり多少高くてもこのようなことで気が散ることのない
1階のプラテア席を選ぶべきだった、のではと。私の”真夏の夜の夢”となってしまいました。


               TEATRO DELL’OPERA DI ROMA〔ローマ・オペラ劇場〕
               正面右側に掲示されたポスターです。英語の題目が、ここでは
               新鮮に映りました。六月二二日撮影。
               
                  
               イタリア三大歌劇場のローマ・オペラ劇場正面玄関です。
               イタリア国旗が、何時も風に棚引いて美しく感動的です。

               水無月の 夏の夜の夢 第二幕         元鷹
   
                ※ オペラは、三幕までありました。

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