2012年10月27日土曜日

ローマのポスト と バチカンのポスト

「不断に、どうしてなのかなぁ?」と言う疑問が、なんかの拍子であるとき、一瞬に解決したときには非常に嬉しくなったり、ホットしたりすることがあります。

例えば、街角の郵便ポストのことです。家族や知人宛に書いたハガキをポストに投函するとき、何時頃郵便局の係り員が、集配に来るのだろうかと、ふと想うことがことが時々あります。

そういえば、ローマに来てからこの方、あちこちのポストから、郵便局からの係り員が、近隣の家々から、或は事務所から投函された郵便物を取り出しに来ている姿を見たことがありませんでした。

郵便物は毎日何時頃に集配にくるのだろうか、と不思議に思って、朝に夜に壁に架かっているポストを眺めることが、いつのまにか癖になってしまいました。

そんなある日、もう1か月前になりますか、何時ものようにバチカン市国の郵便局へ行った帰りのことです。サン・ピエトロ広場を出て、ポルタ・アンジェリカ通りを歩いている時でした。
何と待望の瞬間〔郵便物をポストから取り出す〕を見つめることが出来たのです。

赤いポストの真下に布袋をセット〔ポスト両脇下方にフックがついている〕して、鍵穴にカギを差しむと底板が開いて郵便物が、袋にドット落とす仕組みだった。

この係り員の一連の仕事は、瞬く間に終了してしまい、長い間この瞬間を待っていた私にとっては、何か物足りなさを感じてしまいました。

これまでの経験から察しますに、ローマ〔或はバチカン市国〕から郵便物が、日本へ届けられるまで、およそ5~7日を要します。1枚の葉書の旅は、このようにして始まり、多くの人の手から手に渡って、世界中に、書き手の想いが、届け先相手の玄関口まで届けられるのです。

「E-メール」が、コミュニケーション・ツールの主流になったと言われる昨今、私は頑なに万年筆を愛し、切手を好み、1枚のハガキに向かって、「1日1筆」の行を続けて行きたいと願っています。


                     市内の至るところに設置〔壁掛け式〕されているタイプ。
                     左側は、ローマ市宛先用、右側はローマ以外のイタリア、
                     および外国宛先用です。いたずらシールが、目立ちます。

                       

                バチカン市国にある郵便局入口のポストです。
                色は、御覧のように黄色です。サイズは、タテ約90cm、
                ヨコ約50cmです。ローマ市の赤いポストとサイズは、
                同じようですが、差入れ口は、1つだけです。

                葉に書いた 古代のハガキ 今日はメール     元鷹 

1 件のコメント:

  1. こちら日本では小学生高学年くらいになると「世界一小さい国とはいかなる所か!?」と興味を持つ子が多いです。ぜひこのポストの写真を見せてあげたいです。

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