2012年9月12日水曜日

教皇冠の噴水

爽やかな風が吹いた散歩日和の一日でした。ひょんなことから、楽器の”マンドリン”を探すことに
なってしまい、ピアッツァ・リソルジメントから、15分位歩いたVia Fabio Massimo の楽器専門店の「MUSICARTE」を訪ねました。着いてみると幸いにもお店も開いていたので、ホットしました。

若い販売員に、挨拶をしてすぐさま相談したところ、丁寧にマンドリンを説明してくれたので、助かりました。今日は、情報収集のみであることを伝えて、お礼を述べて楽器店を出ることにしました。

さて、次に目指すところは、”ヴァチカン市国”です。
ヴァチカン市国の郵便局に切手を買い出しに行くことが、その目的です。イタリアの切手と違って、いつも新しいデザインの切手が、扱われていることが多いことに加えて、ここの郵便ポスト≪黄色≫に
入れると、日本には早く着くという風評が、あるからです。

しかし、実際には、ローマ市内の赤色のポストに入れた場合と遜色はないのかも知れない、と想いつつも、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の威容堂堂とした場の空気を味わいたくて、足が向くような気がしないでもありません。

リソルジメント広場から、ヴァチカン広場に入る直前手前に、ベルニーニが作った教皇用の特別通路
≪サン・ピエトロ大聖堂とサンタンジェロ城を行き来できる専用回廊≫が、あってこれを潜るとすぐに左側に、”教皇冠の噴水”を見つけられます。

建築家ピエトロ・ロンバルデイ作〔1927年〕のこの噴水には、途切れなく多くの通行人、とは言っても殆どヴァチカン市国へ来た観光客の人たちですが、今年は、特に暑さがきつかったので、連日冷たい水を求める人で、混みあったに違いありません。

噴水の写真をご覧ください。トップに、教皇の冠をデザイン、その下の柱部分は、大きな鍵が、デザインされています。冠は、4冠、鍵は6つ、そして噴水口は6か所あります。とても使いやすい機能美を備えたお洒落な噴水です。

ローマの有名な噴水は、殆どが16世紀~17世紀のバロック時代に作られて、今日の私たちに感動を伝えてくれていますが、20世紀になってからは、ピエトロ・ロンバルディの噴水が、ほとんどで、かつて10の行政区に作った噴水は、現在ローマ市内の8点だけ残っているとのことです。

 
                「俵つつみ」のように見えるのが、教皇冠のモチーフです。
                中央に鍵がデザインされて、その柄から水が流れます。
                貝殻をモチーフにした水槽が、水を受け止めます。


                
                乾いた咽喉を潤してくれています!次々にペットボトル持参で
                観光客が、立ち寄ってきます。噴水の後ろ側は、ベルニーニが
                作った回廊〔壁の上は、かつての教皇専用の歩道?〕です。
 
                ありがたや 無銭で飲める 天然水         元鷹

                
                                             ※参考本のご紹介 /   御礼をこめて !


               1.   「ローマの泉の物語」 竹山 博英 著   集英社新書 0255 D
               2.   [Scorpi Roma  Le Fontanelle] Luca Leoncini  Massimo Richer
                                                                                                                          Polo Books

   
                
                 

0 件のコメント:

コメントを投稿