2014年10月28日火曜日

第290話  第13回 ヴァチカン国際音楽祭に参加して 前編

いよいよ秋も深まって24節季でいうところの”霜降”の季節もまじかとなりました。暖炉近くで家族との語らいや囲炉裏端でのパチパチと炭のはねる音などのイメージが彷彿される今日この頃です。

本日は、先日24日〔金〕サン・ピエトロ大聖堂と翌々日26日〔日〕サン・パオロFLM大聖堂にて開催された”ヴァチカン国際音楽祭”の一部の模様をお伝えさせて頂きます。

先ず、今年第13回を迎えた”ヴァチカン国際音楽祭”ですが、ブログを
お読み下さっておられる多くの皆さまには、未だ耳慣れない国際音楽祭ではないでしょうか。

かく言う私も昨年まで、ローマに居ながらも承知しておりませんでしたから
当然ではございます。早速に掻い摘んでお話しを申し上げます。

ヴァチカン市国が主催する音楽祭《正式名称は、XIII FESTIVAL INTERNAZIONALE DI MUSICA E ARTE SACRA》で、世界から屈指の
オーケストラ、合唱団等が招聘されるものです。

アジアからは、昨年に初めて西本智実指揮イルミナートフィルハーモニー
オーケストラ&イルミナート合唱団が招聘され、大好評を博し本年も2連連続で同音楽祭に招かれた経緯があります。

先立っての演奏会は、ミサ曲が24日〔金〕午後5時よりサン・ピエトロ大聖堂大祭壇前に於きまして1時間30分ほど掛かって演奏されました。

曲目は、オラショほか、隠れキリシタンが歌い引き継いできたミサ曲や
AVE VERM CORPUS、ヘンデルのハレルヤ等5曲をオーケストラ付、或は無伴奏で演奏されました。

ミサ曲が演奏される中、大司教様によるミサが、厳かに執り行われたのですが、我々合唱団はおよそ90分ほど立ちぱなっしで、足が棒になった感じでした。

対面するシスティーナ礼拝堂合唱団の皆さんは、腰掛けたままの状態で歌われたり、立ったりして歌いましたが、その美声は大礼拝堂に響き渡り本場宗教曲の素晴らしさを遺憾なく発揮していました。

この讃美歌は中世のヴァチカン市国の大音楽家パレストリーナの作曲かもしれない、などと勝手に想像を逞しくして聴いていた次第です。

⇒後編へ続く



サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ遠景。
               ボルゴ・ヴィットリオ通りにて撮影。

              

              第13回ヴァチカン国際音楽祭
              リーフレット表紙


                
リーフレット中身
 
10月22日より順次開催された演奏会のプログラム
※左ページ赤枠囲みが、参加したプログラム
 
 
今日だけは ハレルヤ歌う 空高し
 
ミサ見つめ ミサ曲歌う なぜ此処に 
 
 
                   元鷹
 
 

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