2014年10月15日水曜日

第285話 亀の噴水 前編

ローマの天気は如何したことでしょうか?10月も半ばを迎えたのに陽気はまるで春のような温かさでした。街には、観光客の人だと思いますが、半そでシャツで短パン姿という恰好の人が多く見受けられました。

今日は、久し振りにゲットー(ユダヤ人街)の一角にあるマティイ広場の「亀の噴水」を見てきました。

さて、驚いたことにデジカメを噴水に向けて居たところをイタリア人の太い声が、私の名前を呼ぶのでした。エッ、こんな処で一体誰だろうか?

何と、その声の持ち主はロベルトさんでした。かつて、会社の近くにあるバールの経営者兼バリスタでした。不思議なことに、彼とは思わぬところで再会することが度々あったのですが、まさか亀の噴水で会おうは・・・。

はっきり記録で分っていますことは、ここを訪れた回数は今回が4回目です。ローマの散策の興味が尽きない理由の一つには、観ればみるほど、調べれば調べるほど新しい発見にぶつかることが出来ることにあります。

今回再々訪問の訳は、ある同僚とのヒョッとした会話がきっかけでした。
作品のモチーフの亀(4体)の作者は、「誰だった?」と云った会話の中で
”ベルニーニ”との答えに対して、どうも違うような一種の感が働いたのでした。

私はその夜本棚から、「ローマの泉の物語」(竹山博英著:集英社新書:0255D)を手繰り寄せて、再読してみました。結果は、明快でした。
ベルニーニは、俗説として亀の作者に名を挙げられているようですが。

竹山さんの著作に依れば、1658年頃アンドレーア・サッキによってブロンズの亀4体が付け加えられた、と説明されています。〔同書:p74〕

亀は、最初からデザインされて居たわけでは無かったようですが、見るからに作品全体の重要なポイントの位置を占めているように思われます。

また亀の存在は優美な噴水のデザインに、ユーモア感を醸し出し、噴水に優雅さと言いますか、奥行きを持たせてくれているように思わせます。


青年の左手がカメを押し上げているように
            見えます。どのように取り付けたのでしょうか?

            

            10/14 16:45頃撮影
            噴水の全体像をご覧戴けます。大理石と
            ブロンズとのハーモニーも魅力です。

 
            

            秋の午後 亀の噴水 優雅さよ  
                               元鷹 

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