2015年9月18日金曜日

第393話 北イタリア紀行 トリエステ 

      ローマ滞在通算10年達成記念 
         北イタリア紀行

私ごとですが、ローマでの滞在が早4年(2011年7月10日~今日)を超えました。そして、かつて家族と一緒に駐在したローマ生活の期間を加えますと、都合10年を経過した、ことになります。

これまでローマの話題を中心にブログを作成してきた訳ですが、
「元鷹ローマを出る!」とばかり、念願の”北イタリア紀行”(3泊4日)を断行して参りました。

素晴らしい街での感動、人との出逢いなどをお伝えしたいと思います。
今日のその第一弾は、北イタリアはトリエステでのお話しです。

◎トリエステ/TRIESTE 9月14日(月)~9月15日(火)

イタリア最北東の街。詩人ウンベルト・サバが、生まれた故郷であったこと、20余年前に当時ローマでレストランを経営されていたミミさん≪ニック・ネーム≫(日本人女性)から、街の様子を聞いていたことが長年忘れられずに居たことが、ベースにありました。

しかし、直接的なきっかけはブログに紹介しました作家須賀敦子さんの
小説からの影響があったことは間違いありません。折角、イタリアにいるのだから、とやっとこの機に腰を上げた次第です。

4日前の14日(月)朝07時15分発の特急”イタロ”に乗り込みました。
目指すは、坂の道の街、海の街”TORIESTE/トリエステ”です。

特急イタロは、ベネチア・メストレまで乗車。ここで、ローカル線に乗換えて目的地へ向かいました。駅構内は、正直言って、寂れている雰囲気を感じました。駅の外に出てみますと、早速、「海風の歓迎」を受けました。

先ずは、電車内で検討していたように、「イタリア統合広場」へと向かいました。ここまでの距離は、1kmぐらいだったでしょうか。リュックを肩に背負い、小型のカーゴを引っ張っての街歩きでした。

やがて、ホテル(☆☆)に入って、荷物を部屋に置いて夕食まで自由気ままに観光名所を巡りました。何せ、急な旅支度でもあり、行き先も風の吹くまま、気の向くままよ、と言った映画のトラさんのような小旅行ですから。

トリエステの丘にあるサンジュスト聖堂までの坂道は、結構な勾配が付いていて、汗が噴き出る始末でした。これでは、丘までぎっしり詰め寄せたようなアパート群の住人らは、日々大変な生活だろうなあ?と勝手な心配をしてしまいました。

途中、”VIA DELLA BORA” という名前のついた細い道を発見しました。トリエステでは冬の期間だけ、それはそれは強風が毎日吹き荒れるそうです。その風の名を「LA BORA」(ラ・ボーラ)と呼ばれるのだそうです。
壁標にVia della Bora と表示されいます。

想像以上に大風で大人でも、吹き飛ばされるほどの強風なのだとか。
須賀さんの書かれた本にも詳しく紹介されていたことを、ふと思い出してしまいました。

トリエステは、丘と海とに挟まれた街です。
恐らく、夏のシーズンには、世界から数多くの観光客を豪華客船が運んでくるのだろうか、と想像させてくれるハーバーでした。

それから街並みが、とてもキレイであることに驚いた。
ローマに居るとローマの喧騒が、当然の様な気がしてしまいますが、
自然が前後に豊かな街トリエステでは、建物がオシャレで、街を歩く人達がとてもエレガントに見てとれました。

まるでイタリアではない、ような街、静かにしかし堂々とした気運を感じさせる街であるような印象を受けました。

両脇には、カッフェバールが開き
           ヴァイオリンのソロが旅情を掻き立てます
           イタリア統合広場/P.zza dell'Unita d'Italia  
           
           

            サンジュスト聖堂となりに在る広場から
            丘に向けてシャッターをパチリ!

            
トリエステのサンセット/ベネティア湾
            11月3日海岸通り辺りから夕焼けを
            ながめました。


             トリエステ 坂道登り 風が吹く

             トリエステ ベネツィア湾に 丘の上


                                元鷹 

        
                 

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