《後編》
テルニの町の知名度を高めているのは、前編でご紹介しましたマルモーレの滝とサン・バレンティーノ教会だけでは有りません。イタリアの中でその存在を知らしめたのは、製鉄工業であります。
成程、国鉄テルニ駅前の広場中央には、鉄の町であることを誇るモニュメント《巨大なプレス機》がドーンと聳え建っていました。《写真ご覧下さい》
テルニが、イタリアのほぼ中央に位置していること、自然環境《水力発電?水が豊富である》に恵まれていること、等によってイタリアの産業の礎とも言える「製鋼」の町として、戦前から発展してきた町なのです。
また、食べ物では、山の幸「タルトッフォ」、川の幸「川魚」が名物になっているようです。《レストラン案内看板による》但し今回は、時間の都合もあって地元のレストランを訪ねることが出来ませんでした。
また、これは勝手な想像でしかないのですが、イタリアの大判の地図を広げてみますと、テルニの在る場所がローマへ通じる要所であることが分ります。
山々に囲まれているのですが、昔から道路交通の要《かなめ》であったことが伺えます。自然の美しさに旅人が、憬れますのは人間の情であり、もっともなことです。
旅人に混じって、国内からはもとより海外諸国からも著名な詩人作家や
音楽家らが訪れるのも、”むべなるかな!”であります。
ローマを左岸右岸に分け、ついにはティレニア海へ注ぐテヴェレ川の
源流のひとつのネラ川は、山脈を辿りここテルニの町を通過しています。
テルニのマルモーレの滝は、雄大そのものであり、その滝の轟音に圧倒されながらも、自分の眼に耳に感じたモノは生涯忘れないものに成りました。ローマで受けてきたものとは全く別の「自然の美」の感動であります。
駅前に巨大なプレス機がオブジェとして
設置されています。テルニの歴史であり
プライドを象徴しています。
全長165Mのマルモーレの滝は、
第1、第2、第3の滝と3段階になります。
第1の滝は、80M, 第2の滝は35Mの高さです。
この雄姿をご覧あれ!
旅の疲れも108つの煩悩も吹っ飛びます。
Uhhhhh.......私は、滝に感動してしまい
この眺めから暫し離れられませんでした。
轟音に されど心は 静かなり
元鷹
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