2015年2月21日土曜日

第324話 エトルスコ文明を知る タルクイニア 前編

今日〔2/17〕の天気予報は雨を予想していたものの実際には、終日天候に恵まれて快適な「寒中晴れ間あり」と云った良い日でした。

前回に続いて、エトルスコ文明シリーズをご案内申し上げます。
今日は、「TARQUINIA」《タルクイニア》という町へ出掛けて参りました。

ローマテルミニ駅から、普通電車に乗って75分位でタルクイニア駅に到着します。駅からは、バスで市内へ向かいます。25分程乗って終点に着くと、中世の街並みが眼前に開けていました。

タルクイニアは丘の上にできた町らしく、高台からティニェラ海を眺望出来て、気持ちが晴れる想いがしました。メインの入口にインフォメーションセンターがあって、親切に博物館、お薦めのレストラン、ネクロポリスの在りかなど、手際よく教えてもうことが出来ました。

先ずは、目的のひとつだった国立タルクイニア博物館を見学しました。
入口にて、ネクロポリへの入場とセットになった入場券を求める為に、
8€を払いました。

ここの博物館は、城跡を利用したのではと思えるほど部屋数も多く、石棺が数え切れないほど部屋に廊下にと展示されていました。

殆どの展示品は後ほど見学に行くネクロポリ〔お墓〕から発掘されたものと思われます。それにしても、展示品の中では陶器類〔皿、壷など〕は群を抜いて豊富に並んでおりました。

しかし、多くの展示品の中でタルクイニア博物館のお宝物は「有翼馬」《CAVALLI ALATI》というオブジェ〔神殿のような建物の装飾に使われていたもの〕です。博物館の3階に展示されていました。

紀元前4~3世紀に作られたとされるこの「有翼馬」の見事さをどう表現したものか、戸惑うものであります。やっぱり来て良かったなあ、と感動のさざ波が沸き起ってきたのをどうしようも有りませんでした。

この生き生きした表情は如何に?
この静かなしかし息が伝わるかのような躍動感は如何に?

現代人には、到底入り込めないような神神しさは、一体どこから来るのだろうか、とジット見つめておりました。

発掘された石棺が数多く展示されています。
            蓋の部分には、男性像、女性像の彫刻がされていま
            す。

            
馬の絵が描かれた大壷です。
            見事なデザインです。線がとても綺麗です。

           
”有翼馬”は、今にも飛び出しそうな
             躍動美を感じさせます。
   
            
 
タルクイニアのネクロポリ〔お墓〕の高台
から遠く海を眺める風景。 


             海眺む タルクイニアの 丘に立つ

                                 元鷹   

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