2012年12月22日土曜日

ヴェネト通りを歩く

今夕〔12/21〕は、ビットリオ・ヴェネト通り(VIA VITTORIO VENETO)を散歩しました。やや北側にあたるフィウーメ広場からボルゲーゼ公園方向へ向かい、フェリッーニ広場から城壁(アウレーリアーヌス)を抜けるルートです。

たっぷりと幅のとられたヴェネト通りは、いつもと変わらぬ落ち着いた、しかしローマには珍しいと言っても良いと思うのですが、よそよそしい表情を感じさせていた。

歩道から眺められるカッフェには、人影はまばらであった。ヴェネト通りは、映画「甘い生活」(LA DOLCE VITA)〔FEDERICO FELLINI監督1960年〕の名場面にも登場することでもよく知られています。

通りの両側には、5つ星の高級ホテルや見るからに高級な宝石・貴金属類を贅沢に飾ったショーウインドーを持つブティックが、堂々と競いあって並んでいます。

さて、ゆっくりと坂道をバルベリーニ広場に向かって歩いて行くと在伊アメリカ合衆国大使館が現れてきた。「さすがU.S.A.だ!」と感嘆に値する歴史を感じさせる建物が広大な敷地の中にドーンと居座っていた。

なるほどかつてはサヴォイ家のマルゲリータ女王のお住まいになられていたという宮殿〔館〕に相違ないと思わせる建物でした。

バルベリーニ広場とヴェネト通りとの接点に近いところには、「ハチの噴水」が置かれています。
あの天才彫刻家、バロック芸術の雄ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの手になるものであることが、手元にある観光ブックに書かれているのですが、私にはどうも違うような気がしてならないのであります。

ご存じの方も多いと思いますが、目と鼻の先にはバルベリーニ広場があり、その中央には「トリトーネの噴水」〔現在修復中〕が、聳えています。この泉もベルニーニの代表的な作品ですが、「ハチの噴水」とは、大きさは兎も角デザインの勢いが違います。

または、先にとり上げました”ボルゲーゼ美術館”のベルニーニ彫刻の圧倒するような美しさに触れた影響が残っているせいでしょうか。

私はそんな思いを寄せながら、普通だったらバルベリーニ通りを昇るのですが、今夜に限ってすぐそばにあるVIA S.NICOLA DA TOLENTINO を歩きだしました。




ヴェネト通りのとば口にある「ハチの噴水」をパチリ!
バルベリーニ家の紋章である3匹のハチが、中央、左右に見えます。
水盤と何やら文字が書かれている貝殻状のデザインは、2枚貝を象徴しています。




               映画{LA DOLCE VITA〕の舞台になったヴェネト通りの有名な
               「CAFE’ DE PARIS」です。
               青色のネオンサインが、寒さを余計に感じさせました。


               くねる道 豪華絢爛 坂下る             元鷹 
               
                

1 件のコメント:

  1. ちょっと小洒落た通りでした。この坂の中腹にとっても気に入っていた美容室がありました。まだ健在でしょうか。

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