2015年8月8日土曜日

第372話 これからカラカラ浴場へ

今日8月7日〔金〕は、交通機関のショペロ〔ストライキ〕が決行されるとか、昨日の知らせを想い出しましたが、実際どうだったのか?金曜日は私の定休日で、外へ出なかったので詳細不明でした。

どういう訳かショペロは、金曜日もしくは月曜日に決行されることが多い。
ゲスの勘繰りと言われることを覚悟して、モノ申しますれば、ショペロ実行者の休み延長〔土、日、月のショペロまたは金のショペロ、土、日〕という具合に3連休が楽しめるという設定であります。

今更、このようなことを言うのは長期滞在者としては、ローマの生活に馴染んで居ないのでは、と逆に勘繰られてしまいそうです。

諺「郷に入っては、郷に従え」は、確か英訳すれば”Whe in Rome, Do as Romans do.”だったでしょうか?この年?になって、またローマに住んで、やっと中学生のころに覚えたこの英訳に潜む意味合いが解かるようになりました。

ところで、暑気払いを兼ねまして今夜は、カラカラ浴場跡の野外オペラ見物へ出掛ける予定です。演目は、プッチーニ作”La Boheme”です。
この演目を観賞しますのは初めてです。

今年の日中の暑さを忘れて、月を仰ぐ野外〔カラカラ浴場跡〕劇場にて、しばし、暑さを忘れてくることに致します。

観賞の感想などは、次号にてお話し申し上げることに致しましょう!

※カラカラ〔皇帝〕とは?

マルクス・アウレリウス・アントニヌス〔188-217〕在皇帝位211-217
ガリアのリヨン生まれ、ガラガラとはあだ名です。彼が愛用したフード付き外套に由来しているそうです。217年初頭に親衛隊長マクリヌスに殺害されました。

当時の皇帝は、大衆浴場〔TERME〕を作って市民を喜ばせたそうですが、残っている浴場では、このカラカラ浴場が最も有名かも知れません。

それにしても、2000年前もの建造物〔浴場跡〕を活用して、オペラ劇場に仕上げてしまう現代のローマ人の智恵と言いますか、アイデアは素晴らしいですね。


         カラカラは 月夜に入る ボエムかな

                           元鷹

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