日本はお盆の真っ最中ですが、ローマは夏休みのピークを迎えようとしております。町中を歩いておりますとシャッターを下ろして、何時から何時まで休みなので宜しく!と言った字書きが、B5サイズ程度の紙に書かれて在るのを目にします。
一般的には、商店、レストラン〔小型/中型規模のオーナー経営者〕などでは、この時期2~4週間の休みを取ることが多いのであります。
例えば、ローマの日本料理、寿司店などは、8月初旬~9月初旬の期間に2-3週間程度を休みにされているようです。
さて、我々サラリーマン〔月給生活者〕は、どうかと言いますと,基本的には、国で決められた労働法に則り交代に夏休暇を取得するようになっております。
期間の長さで申しますと、最長はおよそ3週間〔幾つもの取得方法が有りますが〕程度です。日本で言うところの有給休暇取得への熱は、大変なものがあります。
一般に誰かれなく、”休み”へのチャレンジ?意欲は、到底日本人のサラリーマンには、真似のできない技であります。
日本では、新聞紙上に有給休暇の取得率が相対的に上昇してきたとか、育児休暇への取得状況などが、報じられています。但し、100%近い数字には程遠いように記憶しております。
もし、イタリアで同じ様な報道がなされるならば、さぞかし正反対の数字が出てくることでしょう。100%どころか、翌年度の休暇も申請し消化してしまった!と言ったような愉快?な話題が、出てくるに違いありません。
お国柄、土地柄、生活文化歴史の違いは、当然影響するものの、
”休む”と言うことへの希求心と人生を愉しむこころの在り方には、
少し学ぶところがあるように思えてきました。
自分をみつめる時間、家族と一緒に過ごす時間、近隣社会との触れ合う機会、趣味を楽しむ時間、等々切りが無いほどの仕事以外のことが、
人生の持ち時間を構成しています。
イタリアの長期休み/フェーリエの歴史は、古代に遡るようです。
この時期に長期休みを取ることは、たしかに理に適っております。
ラテン詩人ホラティウス〔前65~前8〕の残した”短いことば”こそ、
混迷の現代に生きる私たちの指針であるように思われてなりません。
CARPE DIEM カルペ ディエム
〔訳〕この日を掴め 次の日に信を置いたりせずに。
人生に CARPE DIEM あればこそ
時を惜しみて 我生かす道
元鷹
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