2015年8月5日水曜日

第370話 トリック詐欺にご注意あれ!

つい数日前のことでした。いつもの通勤道を歩いていると、観光客と思しき夫婦連れが、何やらエンジン掛けたままの小型乗用車の運転手と話を遣り取りしている情況が伺えました。

直観的にさてこれは、例のダマシ販売屋の輩〔やから〕のトリック詐欺だと思いました。
これらの輩は、テルミニ駅周辺に車を仮駐車したうえで、カモ〔失礼!観光客狙い!〕を待ちうけているのです。用心用心です!!!

結局、この日の観光客は、インチキくさい品物を50€支払って受け取ってそうです。品物とは、婦人バック〔如何にも偽物っぽい感じを受ける〕と万年筆〔インク、ボールペンのセットだったか?〕の2品でした。

このご夫妻は、年の恰好60歳程で、ロンドンから観光目的でローマにお越しだったようでした。まあ、怪我が無くて良かった、と苦笑いしました。

さて、このようなインチキ販売〔必ず車から、声を掛けてくる〕詐欺師は、どのように声を掛けるのでしょう?

私が被害にあった2年前〔ハッキリ覚えておりませんが〕の時は、”ミラノから来ました。コロッセオはどの方向ですか?”と質問をしてきたのでした。

そのあと、ガソリン代が足りないので、この品物を買ってくれないか云々とあやしげな品を出してきたのです。

恐らく、手口はほぼ似たりよったりかと思います。
幾つもダマシのパターンを持っていて、カモ、否観光客に応じて使い分けているのでしょうか?

これらの手口に騙されない為には、先ず声を掛けてくる相手を見ずにその場を逃げ去ることであります。正に「君子危うきに近寄らず」という東洋の格言を想い出さなくてはなりません。

私の場合は、?お恥ずかしながら、困った?相手を助けようと「近寄って」しまったのでした。でも、何とか20€でくい止めました!

今では、このようなシーンに出逢うと、観光客にジェスチャーを投げかけて、離れるように信号を送っている次第。

ローマの不思議のひとつは、お巡りさんがこのような悪い人達を取りしまって居ないことです。スリ、置き引きの類もそうですが、警察はどうも何もしないのが、ローマ流のようでありますから、精々自分の身と財布は、自己責任でしっかり守りましょう!!!


          ローマには 警官無くて 景観あり

                          元鷹        

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