さて、"EUR"と綴って、「エウル」と呼びます。
伊和辞典《小学館》によりますと"Esposizione Universale di Roma"
ローマ万国博覧会 *万国博のためムッソリーニが創設した、ローマ新都市、エウル。と説明しています。
地理的には、ローマの南に位置し、レオナルド・ダ・ヴィンチ空港《通称フィウミチーノ空港》の往復時にこの地区を通過しますから、皆さんにも比較的親しまれているかも知れません。
毎年4月ころには、サクラの花を咲かせてくれる公園が在るのもこのEUR地区の一画(”Passeggiata Giappone”)です。
このような訳で、エウルには市内中央では見られない大型の博物館、官庁オフィス、人造湖、はたまたアパート群、などのノッポビルが、散見できます。広々として、市内では味わえない”ゆったり感”が生きているのです。
ところで、エウル地区のご紹介はここまでにしまして、「ローマ文明博物館」のことについてお話しを進めましょう。
最寄りのメトロ駅は、B線「EUR FERMI」です。ここから、徒歩15分位だった思います。道路幅のたっぷりしたコロンボ通りに沿って歩きます。
嬉しかったことに「ローマ文明博物館」への道すがら、紅葉した木に出会いました。木肌を見る限り、日本で言う”サルすべり”の木のようでした。はっきりとは判りませんでしたが。※下に掲載の写真をご覧ください。
ローマでは、紅葉、黄葉は殆どこの時季でも見ることは滅多にございませんから、何か日本を想い出してでしょうか、ホットするのであります。
そして、いつものように通りすがりのイタリア人に再確認のため、道を訊ねましたところ、5~6分程度の距離に近づいたことが分って安心しました。
人気の無い入口に到着しましたところ、大きな門扉は閉ざされていて、ビニール袋に収まった告知が眼に入りました。
内容は、「当館は、施設整備の為当面の間閉鎖します。云々。」です。
何とういうことか!!後悔先にたたずの巻。時々、このような失敗はあることですから、腐らないで記念写真を1枚パチリと撮って記念にしました。
いつか将来来てみたい見物候補先にリストアップすることにしよう、と
自分を慰めるかのように心の内に言い聞かせて、静かなエウルの街を後にしました。
道案内ボード
行き先を教えてくれるボードです。
手前は、フランス人作家ですが、
スタンダール通り、そして奥の案内は
行き先のローマ文明博物館通り。
ローマ市内では、見られない紅葉。
色が変わる自然の姿は、何ともはや
美しいものです。
「ローマ文明博物館」正面玄関先
中央大きな扉やや左下の告知ビラ
ご覧いただけますか?
秋深く エウル訪ねて 知るローマ
元鷹
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