メトロ構内も電車そのものもローマに比べてみると真にキレイなので驚きました!照明も明るくて安心出来る気がしましたし、駅全体のデザイン、カラーなどのが、モダンに構成されていたことにビックリしました。
さあ、いよいよ目的の美術館前に着きました。
楽しみにしていた紀元前4Cギリシアの大理石像”シヌエッサのビーナス”と、モザイク画”アレキサンダー大王の戦い”を観賞できる期待感で気持ちが高ぶってきました。
”シヌエッサのビーナス”とは?
日本に居た時にもここローマでも折に読んでいた岩波文庫の「イタリア古寺巡礼」に詳しく説明されていますので引用させて戴きます。
以下、「イタリア古寺巡礼」p.121
”その中で飛びぬけて優れているのは、ナポリ北方二十マイルほどのモンドラーゴーネから発掘されたヴィナスである。そこに昔シヌエッサという町があった関係から、<シヌエッサのヴィナス>と呼ばれている。中略。
しかもその美しさはパリにある<ミロのヴィナス>の比ではなく、今まで発見されたヴィナスの裸像のうちでこれほど優れたものはないと言ってよいのである。”
さらに和辻哲郎先生の見識は続きます。
和辻先生が、これほどに絶賛されたビーナスをローマに居ながら、このまま見ずに日本へ帰ることは出来ません。どんなに美しいビーナスの名だろうか?もう、目の前に来たのであります。
時間は、丁度正午を廻った頃合いでした。
美術館は、それほどの人混みも無くゆっくりと見られそうな気配がしました。入場料13ユーロ≪およそ1,800円≫私物(リュック)を預けて、さあ!いよいよスタートです。
インフォメーションで、①シヌエッサのビーナスと②アレキサンダー大王の戦いの展示場所を教えて頂き、会場へ向かいました。
美術館のスペースは、たっぷりとして広々した空間の中に古代ギリシア時代の大理石像が、程良く配置されていました。兎に角、大理石像が大きいのには驚きました。
今日の日程は、ここの美術館巡りとナポリのピッツアを昼食にすることの2点しかありませんから、気持ちの上でも急かずに観賞が楽しめました。
※気になる読み方、”ビーナス”か”ヴィナス”?
英語表記:VENUS
参考*イタリア語表記:VENERE/ローマ神話/愛と美の神
ギリシア神話:AFRODITE
*ビーナスよりもヴィナス(「イタリア古寺巡礼」表記)が、
英語読みに相応しいと思われます。気になりましたので
一言付記します。以上
国立考古美術館の正面玄関です
ナポリの美術館らしさを味わいました
かのように居座っていました
ああナポリ 美術の宝庫 今来たり
元鷹
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