ローマに来てコロッセオに遭遇しない観光客は少ないと思います。
市内のほぼ中央に位置していますし、交通の要所でもありますから、必ずやコロッセオを近くに或は遠くにあってご覧になることでしょう!
私が初めてコロッセオを観ましたのは、丁度40年前の1975年8月でした。心臓がドキドキ、音を立てるほどの驚きだったことを今では懐かしく
想い出すのであります。
その時の印象は、”ローマの石の建築文化”に触れたことへの感動でした。トレヴィの泉にも行った記憶が残っていますが、コロッセオを観た時の驚き程のことはありませんでした。
さて、コロッセオのサイズ・特徴をみてみたいと思います。
1.大きさ
長径188m、短径156mの楕円形(それぞれ諸説のサイズあり)
外周壁50m
2.建築材料
トラヴァーチン(大理石)100,000m3(平米m)
鉄300t、など
3.収容人数
50,000人~55,000人
4.入り口(地上階アーチ)
80箇所(66箇所と指摘する参考本もあり)
建設者、その他など
1.時の皇帝ウエスパシアヌスが、西暦72年に始め
息子ティトゥス帝の時代(西暦80年)完成した。
2.西暦214年 コロッセオに落雷、442年 地震があった。
3.コロッセオの近くに高さ35mのブロンズ製のネロ像《コロスッス》が
あった。中世以来、コロッセオと呼ばれたのはこの像から派生した
もの、と言う説がある。※但し、ネロ像の呼称は、他にも例えば、
コロッサーレ、或はコロッソと説明している図書もあります。いずれ
にせよ、ネロ像から派生して名付けられもの、としている点では
同様であります。
4.3層のアーケードは、3種類の古典建築オーダー(ドーリス式、イオニ
ア式、コリント式)を積み重ねたもの。
大体ではありますが、以上の事柄を頭に入れてコロッセオを見学されてみては如何でしょうか?
このコロッセオでは、北アフリカから連れて来られたライオン、像、豹ほか多くの野生動物が、剣闘士と戦わされたと言うことであります。また、剣闘士同士の戦いも見せものになっていたとか。
西暦404年になって、剣闘士の争いが禁止されたとも記録されています。
そして、野獣の殺し合いが禁止されたのは、西暦523年だと云うことです。
また、中世には廃墟のようになったコロッセオの建材《大理石、レンガ、他》は、歴代法王によって持ちだされ、教会などの施設に使用されていたようであります。
2012年の元旦だった思いますが、早朝6時頃にコロッセオを一周歩いてみました。ジッと見詰めましたところ、大理石が剥がされた部分からは、薄いレンガが、幾重にもなっているのが見えました。レンガとレンガの間は、セメントで固められているのでした。
1枚1枚のレンガによって、この巨大な建造物は支えられていることが、真に不思議でなりませんでした。幾百人、幾千人の人間がこのコロッセオ造りに加わったのだろうか?などと、答えも出ないようなことを空想しながら、一周したことが想い出されてきました。
観光客が楽しみに世界から見学に訪れるローマの多くの歴史的建造物は、今修復中になっています。コロッセオ他、トレヴィの泉、スペイン階段などです。
これは、今年12月08日からスタートする聖年《2016年12月00日まで》を迎える為のお化粧直しがその理由ではないでしょうか?
サン・ピエトロ大聖堂を始め由緒ある聖堂、教会の聖なる扉が開きます。
《通常は閉じたまま状態》この聖なる扉を潜ると天国への道が開かれるのでしょうか?
正しい知識を持ち合わせて居りませんが、世界から多くの巡礼者がヴァチカン市国に来ることだけは、ほぼ間違いないようであります。
コンスタンティヌス凱旋門と
コロッセオのデュエット
どちらも美しい!美の競演です。
2000年 永久に建つかな コロッセオ
元鷹
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