合唱〔バス〕に参加したひとりとして、お話しを申し上げさせて頂きます。
それは、西本智実指揮によるG/ヴェルディの”MESSA DA REQUIEM”の演奏会のことであります。前編にもお知らせのように4大聖堂のひとつサン・パオロ・フオリ・レ・ムーラ大聖堂が演奏会場となりました。
用意された観客席は、招待客・一般客共およそ2,000席を数えました。
聖堂内を覚えていらっしゃる方ならば、お分かりかと思いますが、聖堂の
中央にそれらの席は、大きな大理石柱に挟まれるようにセットされました。
この大理石柱は、中々のモノでして1本1本見て居るだけでうっとりする様な不思議な魅力を兼ね備えているのです。聖堂内にはざっと数えただけで80本はありました。※何でも数えてしまう癖があります。
26日〔日〕午後9時。いよいよ本番が始まりました。場内アナウンス〔挨拶・開催趣旨〕が、伊語、英語でスピーカーを通して聖堂内に流れました。続いて、ヴァチカン市国の代表者〔大司教様?!〕のご挨拶スピーチ。
イントネーションなどから、この代表者?はイタリア人ではないなぁ、とは
後でイタリア人の同僚が、ふっと洩らしたことばでした。ただ、そんなことよりも挨拶が短めでとても良かった、と思ったのは”私の感想”です。
予定とおり、レクイエムの前にアンドレア・バルコーニの”ヴァチカン賛歌”
が、演奏されました。一人の日本人男性が指揮者の横に立ち、奏でるオーボエは、ひと際静かな雰囲気で上質な音色を堂内に響かせました。
さて、西本智実指揮者のタクトが振られました。ppp sottovoce ♪Requiem,
テノーレとバッシから、静かに静かに演奏は、Andanteから始まりました。
演奏会の全てはとても語れませんが、今振り返りますれば、演奏時間のおよそ90分はあっと云う間に過ぎてしまいました。
幸いにも、左隣りで歌ってくれたジャンルーカさん、後で歌っていたアレッサンドロさんの好リードもあって、普段の練習が遺憾無く発揮できました。〔あくまで自己満足でしかありませんが。〕※イタリア人男声は素晴らしい音でした!
纏めに”特記事項”と言いますか、記録して置きたいことを一つ。
[pppp♩♩♩libera ]で全曲が終演した訳ですが、指揮者西本智実さんは、両腕を真っ直ぐに下ろし,頭を垂れたまま、どの位の時間だったのでしょうか、じっと動じずに直立不動の姿勢をされていたのでした。
やがて、観客席に向い深々と一礼をしたとき、2000人の聴衆者からの大聖堂割れんばかりの感激の万雷の拍手は、暫くの間、止むことを忘れたかのようでした。
プログラム右側囲み部分が演奏会の紹介です。
4人のソリストは、素晴らしい演奏でした。
大聖堂の中庭風景/石像は剣を持つサン・パオロ
撮影は8月20日
ガランとした大聖堂中央〔撮影8月20日〕
ここに2000人のお客様をお迎えしての
ヴェルディの”REQUIEM”演奏会が催行
されたのです。10月26日〔日〕21:00
聖堂に 日伊合作 レクイエム
ヴェル・レク 西本指揮の 見事さよ
元鷹
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