さて後編に入ります。読者の皆さんには、次回ローマへお越しの際には、ぜひともご観賞戴きたい「亀の噴水」であります。申すべくもなく、ローマの街では、教会で、広場で、通り沿いで、噴水を見かけることが可能です。
しかし、マティイ広場の「亀の噴水」は態々出掛けてみないと楽しむことが
できませんから、観光途中にバス窓から観ることは出来ません。その意味では、ローマ観光スポットとしては知られざる「名噴水」であると言えます。
後編では、「亀の噴水」をベーシックにお伝えさせて戴きたいと思います。
☆場所
PIAZZA MATTEI 行き方は幾つもルートが在るかと思いますが、
お薦めは、バス40、64(どちらもスリにご用心)にて
ラルゴ・トッレ・アルジェンティーナで下車します。
コルソ・V・エマニュエルⅡ通りを渡り、S・ニコラ・デ・
チェザリニ通りを選び、そのまま真っ直ぐに歩きバス
ボッテゲ・オスクレ通りもこえて歩きます。
☆亀の噴水について
依頼主:マティイ家
設計者:ジャコム・デッラ・ポルタ(1532-1602)
完成 1584年
ブロンンズ製作 タッデーオ・ランディーニ
亀について 1658年の修復時にアンドレーア・
サッキによって製作された。
☆噴水の特長
青年像4体と亀4体は、ブロンズ仕上げ。
噴水は、大理石を使用している。
デザインには、”寓意”が込められているとも。
※この”寓意”を理解することに面白さがあります。
参考本(「ローマの泉の物語り」竹山博英著;集英社新書)に
詳しいので、是非ご一読をお勧めします。
以上、縷々申し上げましたが、今回興味を惹かれましたのは「亀の噴水」をデザインした建築家ジャコモ・デッラ・ポルタであります。
先の本に詳しいのですが、サン・ピエトロ大聖堂のあの聳える大クーポラをミケランジェロのあとを継いで完成させた人でもあるのだそうです。
彼の成した事業、建築物など益々興味が尽きません。
噴水を掘れば掘るほどに湧き出る水の如く、特にバロック時代のローマに
偉大な建造物を残した人物への憧憬は、止むことが有りません。
躍動感溢れんばかりの青年像
亀の噴水ならではの優雅さは格別です。
ブロンズの青年と亀 VS 大理石の泉
の素材の美しさも魅力の一つです。
秋散歩 また行ってみたい 亀の道
元鷹
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