聖堂の特長である大理石の太い列柱が、美しく並んでいます。
歴代の教皇の姿(顔・胸)がフレスコ画で四方に並んでいます。
高く遠いのと、さらに暗さ加減で教皇名が読み切れませんでした。
オペラ・グラスを持参せずに残念だった。次回は忘れずに持ってこよう。
聖堂の今一つの見ものは、円柱のある回廊庭園《キオストロ》です。
堂内をゆっくり眺めつつ奥の院にある大天蓋を仰ぎながら出口方面に向かう途中にキオストロへの入場口があります。
入場料は4€ですが、観る価値は十分にありますから、高くはありません。13世紀のローマの主要な建築的・装飾的作品と云われています。
美術装飾に関心のある人にとって、大いに参考になることと思われます。
確か去年訪ねたシチリア島パレルモ市の何処かの教会でも、同じようなキオストロを垣間見た記憶が残っているのですが、その教会の名を失念してしまいました。
ところで、1823年7月15日の夜、大火災で聖堂は破壊的な被害を受けたと前出のガイド本に記載されております。
「大修復工事には、100年以上を要し、グリエルモ・カルデリーニによる100本の円柱が林立する4面の列柱廊の建設《1928年》を最後に完成した。」《同本p.383》
火災のあった翌日(1823年7月16日)、作家スタンダールは聖堂を訪れていた様子で、彼の作品「ローマ散策」に詳しく記述されている。《同本》
興味を呼びそうな作品ではあります。
閑話休題
昨年11月10日〔日〕には、西本智実指揮者によるベートヴェンの第九交響曲の演奏会がサン・パオロ・フオリ・レ・ムーラ聖堂にて開催されました。
本年2014年10月26日〔日〕21:00同聖堂にて、西本智実指揮によるヴェルディの”MESSA DA REQUIEM”の演奏会が予定されています。
豪華荘厳な雰囲気が渦巻いているようです。
イスが一切セットされてない状態は初めてでした。
調べたところ、左:165代教皇CELESTINOⅡ、
右:166代教皇LUCIOⅡ
のフレスコ画かと思われます。
キオストロ《回廊のついた中庭》風景
他に見学者は無く、贅沢な気分を味わうことが
出来ました。
100本 世界から来た 大理石
一堂に 法王居並ぶ サン・パオロ
キオストロ バラの花まで 独り占め
元鷹
foto in omaggio
撮影19AGO.2014
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