盛夏の日本の各地では大変な暑さを記録していると、ネットニュースは伝えています。読者のみなさんには、元気にいらっしゃることと願っております。
さて、今年も八月に入りました。七大聖堂巡りも今回で4回目の
アップとなります。其のたびに、どの聖堂へ行こうかなと思い巡らしながら
今回は、余り知られて居ないサンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ聖堂
を訪ねてみました。私にとっては、これは4回目の訪問となりました。
聖堂の概要をいつも参考にさせて頂いております『「ROMA」同朋舎出版』
より抜粋してお届けします。
p181
320年にこンスタンティヌス帝の母の聖ヘレナが、
自分の宮殿内にこの聖堂を建てた。
彼女がエレサレムから持ち帰った聖遺物が納められた
ため、多くの巡礼者が訪れるようになった。
最高の聖遺物は、キリストが磔になった十字架の断片と、
・・・・・以下省略、とあります。
聖堂は、サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂〔メトロA線サン・ジョバンニ駅下車5分〕を背にして徒歩10分も歩いただろうか、という位の距離であります。
聖堂までの幅のたっぷりある歩道、そして両側に聳えるポプラの並木は、灼熱の日差しを遮り、爽やかな風が吹き抜け、巡礼者には何と心地よい
アプローチであろうか、と感心します。
静かな佇まいをみせる聖堂前の広場には、巡礼者をのせて来たのだろうか、大型プルマン〔バス〕が停まっていました。聖ヘレナ像が、正面ファザードのトップ左側に建ち、十字架を左手に抱えている姿が印象的でした。
聖堂や教会を説明することほど困難な作業はありません。
それほど聖堂・教会という建築物は、神の家、神の子の家の
宗教的かつ歴史的物語りを私たちに教えを与えてくれるもの
、否、場所なのです。
聖堂の中に入りました。これまでの聖堂と違った空気を感じました。
柔らかで、静かな清らかな空気です。
この聖堂の見もの〔十字架の断片〕は、聖堂奥左側にある入口から入るのですが、私が入ろうとすると、聖堂に勤務する40歳代の男性が断りを言ったのです。
「今日はこれから葬儀がふたつあるので、入場は出来ません。」と。
この聖堂は、中々ユニークな感じを発信してくれますので、興味が尽きません。以前に見た限りでは、キリスト磔刑の十字架の断片をまじかに見て
驚いた次第です。
ローマに在る400とも言われる教会・聖堂のなか、時間制約のある
観光客の見所或は巡礼先のひとつとして、この聖堂は十分に精神的な
満足を与えてくれるものでありましょう。
全体的に優しい印象を受ける聖堂のファザード
聖ヘレナ像《ファザードTOP左側に建つ》
聖堂のシンボル的存在の聖ヘレナ
聖堂一番奥に飾られた見事なフレスコ画
エレザレム 十字架運ぶ 聖ヘレナ
元鷹
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