暑いさなかではありましたが、意を決してというと些かオーバーですが、
「七大聖堂巡り・その5」を探求すべく、いよいよサン・パオロ・フオリ・レ・
ムーラ大聖堂を訪ねて参りました。
”フオリ・レ・ムーラ”とは、アウレリアヌス市城壁の外側に在ることを示唆した命名と思われます。ですから、ローマのガイド本でもヴァチカン市国の四大教会でありながらも十分な情報が書かれていないことがあります。
それは、ローマ市内〔城壁内〕の情報だけでも山ほどあって取捨選択が、困難だからかも知れません。3000年の歴史が埋まっているローマですから、城壁内優先?は、仕方ないのことなのかもしれません。
さて今回は、一体何度目の訪問になるのだろうか?と、目的地に着くと
ついつい考えが浮かんでしまいます。5回目か、はたまた6回目だろうか。
それは兎も角、今日は暑いながらも風が心地よく吹いてくれて、時間も十分掛けることが出来、聖堂を巡ることができた訳ですから、文句なしの
最善の訪問日だったと言えます。
毎回このシリーズの際にエクスキューズ〔言いわけ・お断り〕を申し上げることは真に恐縮ですが、正しい〔と思われる〕聖堂/教会の説明をする為に
ガイド本〔※〕からの引用をさせて頂きますことご了承願います。
「アウレリアヌスの市城壁から2km以上も離れた野原の中に、使徒
パオロが殉教後〔67年〕に埋葬されたと思われる小さな礼拝堂があった。
その跡地に、コンスタンティヌス帝が教会を建設し、教皇ホノリウス時代の
395年にようやく完成したのが、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂である。
サン・ピエトロ大聖堂が16世紀に再建されるまでは、ローマ最大の聖堂だった。13世紀、15世紀に装飾が加えられている。」
〔※〕ROMAー同朋舎出版p.382より。
さて、大聖堂に入る前には広い中庭があって、四方が回廊となっています。入口を入った処の回廊では、10余名の団体が2組ほどガイドの説明を聞いていた。
最初のグループはドイツ人のようであり、お隣のグループは英語での説明を受けていたので、一体どこから来られた観光客だろうか、と要らぬ気掛かりをしてしまった。
私は、右側の回廊から聖堂の入口扉へと写真を撮りながらゆっくり歩いた。8月の暑い日差しの下、この時間(14:30頃)に聖堂を見学に来る観光客は少なく、私の先を歩いていたのはシスターと2人の女性だけでした。
回廊中程に愛想のない中年男が、机に向かって腰掛けていた。入場料でも取るのだろうかと勝手に思い聞いてみたが、首を横に振るだけだった。
机上の丸まったモノを見ると、どうも服装が相応しくない人に衣類を貸し出す仕事をしているのだろうとみてとった。だとすれば、他の教会ではない親切なサービスであります。
空の青と列柱の白が際立っていました。
ギリシャ神殿を連想させる美しい姿に感動!
8月19日午後2時30分ころ
中庭風景。剣を持つ使徒パオロ像。
奥正面に見えるのが、聖堂入口扉です。
聖堂入口右側の扉/ブロンズ製
2000年の聖年に取り付けたもの。
城外の 観るべきところ サン・パオロ
ぽつねんと されど堂々と サン・パオロ
元鷹
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