大晦日のローマの空模様は、まるで2013年の別れを惜しむか
のように、静かな陽がひろがりをみせています。(午前8時ころ)
さあ、今年最後の見収めにサン・ピエトロ大聖堂へ行ってみるかと思いつき、テルミニ駅へ急ぎました。
本年の締めくくりは、サン・ピエトロ大聖堂の様子を発信致します。
ド・ウ・モ、個人的には、ローマ市内よりもヴァチカン市国内にある
サン・ピエトロ大聖堂に、より足を運びがちであるようです。
広場に着くと直ぐに中央に設置された実寸大のプレゼピオと
25M の高さもあるクリスマス・ツリーが、眼前に広がりました。
プレゼピオは、22日頃には出来上がっていた様子ですが、25日の未明になって初めて、生誕のキリストがそっとおかれます。
その隣には聳えるように凛とした1本のモミの大木は、毎年ヨーロッパの各都市から寄贈される習慣があります。
今年は、ドイツ・バイエルン州より樹齢45年と言われるモミの木が、12月13日〔金〕に設置されています。
1982年から今日まで、法王ヨハネ・パウロ2世時代に始まったと伝えられていますが、毎年12月にヨーロッパの各都市から自慢のモミの木が運ばれるのは、サン・ピエトロ大聖堂ならではのセレモニーではあります。
時間はおよそ午前10時でしたが、もうすでに大聖堂へ入場するために
海外から、巡礼?に来られた観光客の列は、ぐるりと大きな弧を描いて
今か今かと入場を待って並んでおりました。
大晦日の今日は、大聖堂入場は午後12時30分まで、そして広場への
入場は、13時30分までと両翼に設置された大きな電子掲示板に知らされていました。
さて、話題の(人気の)新法王フランチェスコは本年(2013)3月にコンクラーベ(法王選出選挙のこと)で選ばれました。
また、アッシジのサン・フランチェスコが生まれたのは、1182年でしたから、何と831年後に同じ名前(フランチェスコ)の法王が初めて誕生した訳で、今年は記念すべき年であった、と言うことができます。
大晦日のサン・ピエトロ大聖堂と広場に立つモミの木。
ことしのモミの木は、ドイツ・バイエルン州から寄贈されました。
実寸大のプレゼピオ中央には、幼子のキリストが
みえます。生き生きとしてまるで本物のようです。
大聖堂の入口を目指して並ぶ入場者の列は
ぐるっと半円形の弧を描いて左側の翼まで続きます。
エライこっちゃ!
大晦日 サン・ピエトロは ひとを飲む 元鷹