10月に入ってからは、やっとローマの空にピッタリ似合ったアズッロ・カラー(紺碧の色)が、眺められるようになりました。幸せを感じる季節です。
このアズッロ天上を近くの教会の上に見るときは、必ずと言ってよいほど
気分が晴れてきて、同時に思い切って鼻から、口から空気を体一杯に入れてしまいます。
さて、先週のできごとですが、お着物姿の日本人女性4名のお客さまを
お迎えしました。海外に居りますと日本的なものが、食べ物だけではありません、眼に入り易くかつ妙に懐かしくそして嬉しくなるものです。
早速、颯爽と着こなしされた和装のお客様へご挨拶させて頂きました。
イタリアご旅行をお着物姿で闊歩される粋な心意気にこころからの賛美と
感謝の意を述べました。
その中のお一人の方のお召し物のデザイン≪青海波≫に一層の注目をさせて頂きました。2年前より、ローマで発見?したローマン・青海波模様のことが想い出されたからです。
ご承知のように日本の伝統的和装デザインの代表ともいえる「青海波」
図案の歴史は、遥か古代ペルシャ時代にシルク・ロードを通じて、日本へ伝播されたとのことです。
ところが、以前にご紹介申し上げましたようにローマ市内・郊外にて、舗装石や鉄製金物などでこのデザインを見ることができるのです。
シルク・ロードの右方向が日本へ辿りつき、片や左方向が古代ローマへと伝わったのではないだろうか?という全くの空想に近いものであります。
中々適切な参考本や専門家に遭遇しない為に、詳細不詳で真相は藪の中ですが、興味を持って調べてみたいと願っています。
因みに、イタリアでは a coda di pavone 《孔雀の尾》、或いは, apparecchiatura a ventaglio《扇を広げた形状(訳が難しい?)》と呼びます。
お召し物のデザイン「青海波文様」の不思議なストーリーへと話が逸れてしまいました!
皆さんの晴れ姿を写真に収めたく切望して、記念のスナップを撮らせて頂きました。写真撮影並びにブログへの掲載をご承諾頂き、本日ここにご登場となった次第です。
お玄関口からお見送りを申し上げましたが、水しぶきを上げるナイアディの泉・共和国広場方角へ足並みを揃えて、お帰りになられるお着物の後姿を伺いつつ、皆さまに心からエールを送らせて頂きました。
ローマに居りまして、日本の事情に疎くなる一方ですが、ご紹介の4名の日本人女性の堂々とした姿勢と足取りは、日本人女性の美しさ、或は
日本の伝統・文化を如実に物語る瞬間だった、と感服した次第です。
お買物を終えてお帰りになられる際に、お写真を
お願いしました。この後、ピア門方面に颯爽と歩いて
お帰りになられました。ぜひまた、ご来伊下さい!
テルミニ駅に近い ”VIA GAETANO”に在る駐車場は
青海波文様と思われる石のデザインです。市内、近郊で
10ケ所程発見しております。
尚、2012年3月のブログをあわせてご覧ください。
青海波 波波ならぬ 歴史有り 元鷹
はつらつと ローマを闊歩 袴着る
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