柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規
季語が柿ですから、子規が丁度今時分に詠んだ句だったのでしょうか?
我が家では(日本に居た頃のことですが)、干し柿を好んで競うように食べておりました。日本の干し柿は、本当に美味しいですよね。
皮を剥かずに、すぐさま食べることが出来るのは勿論、甘くて歯ごたえが良くて香ばしいことなどがその理由でしょうか。
さて、最近スーパーマーケットに出掛けると、入口の野菜・果物コーナーに「柿」が並んでいます。正式には、”KAKI”と表示がされています。
また、場所に依っては、または品種に依ってか、”KAKY”、”CACHI”と称しているケースもあります。
一昨日、ローマでは初めてですが、スーパーにて購入した2タイプの柿を写真にてご紹介致します。
A.(上)熟成した柿 1個当たり、145円位。
B.(中央)お馴染の日本でよく見かける柿です。
1個当たり、45円位。
さて、A.の熟成した柿は、トロミ味といいますかスプーンで頂かないと
口元まで届きません。味は、非常に甘くコクもありました。
B.の柿は、全くと言うほど日本で食べた柿と同じ味を楽しめました。
懐かしい日本の秋の風味でした。
因みに子規の句は、イタリア語では次のように訳されています。
Mentre mangio un cachi suona la campana. Horyuji.
※ 翻訳は 「IL GRANDE LIBRO DEGLI HAIKU」 p. 277 より。
KAKI喰えば ガーンガーンと 時の鐘 元鷹
VIA NAZIONALE の スーパーDESPARの食品売り場
を見学してきました。10月29日午後。
ここでは、スペイン産の柿を並べています。1kg=2.35€
ですから、少々お高めな価格設定です。
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