VIA DEI BABUINO 〔バブイノ通り〕へはいります。これまでにも「バブイノの噴水」をアップしておりましたが、今回は通りの師走風景です。
実はここの通り〔VIA BABUINO〕は、何と無く気をひき付ける魅力の
ある街並みなのです。特に行きつけのBARがあったり、ショップがある訳ではないのですが、スペイン広場に来るとなぜか足が向いてしまいます。
その理由は、きっと歴史の新旧が重なり合っているバランスとアンバランスとに「面白さが在る」からだと思われます。
数百年前からの教会堂、出来たばかりのブランド・ショップ、老舗のBARや美術商、そしてプ高級プチ・ホテルなどの居並ぶ雰囲気が、その魅力なのでしょう。
前回のコルソ通りとはまたひと味違ったバブイノ通りですが、ピンチョの丘
側に入りこみますと、さらにひっそりと正にひっそりとしVIA MARGUTTA
〔マルグッタ通り〕が控えています。
そうです、名画”ローマの休日”のシーンに登場した新聞記者ジョーが借りていたアパートがあった通りです。今でも、映画ファンがそぞろにこの周辺を地図を片手に「51番地」を探す姿が見られます。
河島英昭著による「ローマ散策」(p.166~167)を紐解けば、かつてローマを訪ねた小泉信三は、鴎外の翻訳した「即興詩人」に出てくる”アルベルトオ座”劇場をコルソ通りに探したそうです。
コルソ通りに見つけることが出来なかったそうですが、この当時話題を呼んだこの(貴婦人/ダーメ劇場)は、今日ご紹介のバブイノ通りから入る通り「アリベルト通り」と「マルグッタ通り」との角にあった、とのことです。
やはり、時代を超えて「いい味を醸しだした街」のひ一つだったようです。
バブイノ通り英国教会にかかる満月は
ファンタジーな世界を夢見させてくれました。
エレガントなXMASの飾り付けでした。控え目ですが
しっかりと店内の商品をアッピールした大人の設えです。
Via Babuinoは私も大好きな通りでした。コルソのように人や車が多くなく、すぐそばに宝石のような裏道Via Marguttaがあるのも、なんとなく落ち着く要因でした。文房具やキッチン用品のおしゃれなお店も点在していたと思いますが、今も変わらずでしょうか。
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