さて、前編、中編をご覧頂いて”フェリーチェ通り”のストリーをご理解戴けましたでしょうか?ご関心は,いか程でございましたでしょうか?
ローマにお越しの際には、一度この通りを散歩されることを是非ともお薦めしたいと思います。沢山の歴史が詰まった道ですから。
いつも参考にさせて頂いているのですが、河島英昭著「ローマ散策」〔岩波新書〕によりますと、フェリーチェ通りの全長は1,488mだそうです。
およそ1.5Kmの距離ですから、ゆっくり歩いても30分内外です。
今回、その3倍近くを掛けてゆっくり・じっくりと”フェリーチェ通り”を愉しみました。一番の大きな発見は、彫刻家マリオ・ルッテリ〔共和国広場のナイアディの泉の製作者〕の彫刻に偶然に出会えたことです。
ご紹介しましたクワットロ・フォンターナ通りをゆっくりと歩いておりましたら
偶然気になる彫刻を発見しましたので、建物の中に入り許可を得て、写真を撮らせて貰いました。
かのマリオ・ルッテリの作品に巡りあえることが出来たことは、望外の喜びでした。正に天の恵みと言いますか、”フェリーチェ通り”散策のお陰です。
また、通りすがりでしたが、お洒落な自転車にも驚きました。
流石、デザインのお国柄です。自分も乗ってみたくなるような素敵な自転車についつい酔ってしまいました。御断りをして写真を撮りました。
そして、ユニークな建物にもぶつかりました。また、ハンス・C/アンデルセンが下宿していた建物も顕在です。壁面に石板が付けられています。
成程、彼の作品「即興詩人」はこのフェリーチェ〔現在、システィーナ〕通りから近いバルベリーニ広場のトリトーネの泉の話から始まっていました。
改めてアップ・ダウンの在ることにも驚かされました。でも、それだからこそ前方に或はまた、後方にオベリスクが見えて、地図の代わりとなったのは、昔も現在も同様であります。
シストⅤ世の右腕となって活躍した建築家D/フォンターナのデザイン力の
素晴らしさは、今に尚、街歩きをする私たちに感動を与えてくれることであります。16世紀後半の都市開発を、今日でも垣間見ることができました。
末筆ながら、先ほどにご紹介させて頂きました「ローマの散策」の著者である河島英昭氏〔岩波新書/698〕にこころからの感謝を申し上げたいと
思います。
氏の詳細かつ正確な、そしてその物語性の秀逸さは、他書の追随を遥か遠くにしているかのように、私には思えてなりません。素晴らしい体験を本にして頂いたご尽力に、一読者として厚く感謝を申し上げます。
オベリスク シストⅤ世の 意気高し
元鷹
※写真がなかなか上手く添付できません。
回復次第、アップ致します。少々お待ち願います。
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