5月に入りました。晩春というより初夏といった方が、肌合いにピッタリの季節を迎えました。5月のヨーロッパは、花が咲き誇り山に里に色合いが増して参ります。日本の今日は、「八十八夜」ですね。
今日は、美術家篠田桃紅さんとの出逢い、と云うよりも正確には篠田さんが書かれた新書との出合いからのお話しを申し上げたいと思います。
お名前が”桃紅さん”ですから季節にタイミングがピッタリかもしれません。
同僚のMさんから、是非お読み下さいと頂いた雑誌の記事は、今日の話題の人「篠田桃紅さん」のことでした。何と興味深い記事なんだろうか!
記事によりますと、篠田さんは新書をお書きになられているようでしたから、Mさんに頼んでその本を手に入れて頂きました。ですからまだ読み終えたばかりです。文体は、全章を通じてリラックスしていました。
簡単にご紹介させて頂きますと、篠田さんは1913年3月28日お生まれで、既に100歳を超えていらっしゃいます。満州にてお生まれになられ、
本名は満州子さんとのことです。
5歳の時から、お父上様のご指導を頂いて、書道を学ばれたとご紹介されています。43歳の時にアメリカへ渡ったそうですが、戦後間もない当時のことです。
ご苦労にご苦労を重ねられたことと思いきや、新書に依れば、その辺のことはサバサバとしたタッチで筆をお進めになられています。アーティストならではの語り口で、楽しく興味津津のこころで読ませて頂きました。
アーティストならでは、と申しましたが訂正させて頂きます。篠田桃紅さんだからこその素晴らしい発想と行動力とが読み取れました。100歳を過ぎてから執筆された篠田さんの新書ならではの味わい深さも感じました。
※
そんな感想を抱いておりましたところ、書道をご指導頂いております
K先生に、練習の合間の休憩時間にこの読書感想をお伝えしました。
すると先生は即座に「ローマ日本文化会館に行って篠田さんの作品をご覧になさったら良いですよ!」とアドヴァイスをして下さったのでした。
海外に居ながらにして、篠田桃紅さんの実作品を観ることが出来るとは、
何とラッキーなことかと腹から喜んだ次第です。さあ、文化会館へ!!!
乞うご期待!
つづく
ツツジ満開のスペイン階段 4月30日午後1時ころ
第348話のブログ内容とは、関連性はありません。
人のせぬ 書アートこそ 篠田流
元鷹
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