ふんだんに持ち合わせている処であることには違いがありません。
3月16日から7月26日までの開催にて、表題の美術展が開催されて
います。おりから連休で時間も取れましたので早速出かけて参りました。
会場は、ナボナ広場に近い便利な場所にあり,趣きがあります。
「CHIOSTRO DEL BRAMANTE」といい、歴史を感じさせてくれるデザインが素敵な建物の中にあります。
13ユーロの入場料を払って、会場入口を探しました。 想った以上の入場者で入口から混み合っておりました。世界からのお客様のようで、イタリア語は勿論、英語、ドイツ語を話す声が自然と耳に入りました。
この展示会では、サブタイトルにもあるようにシャガールのテーマだった
LOVE AND LIFE の思想を色々工夫して作品のディスプレイや、写真をふんだんに使った紹介のパネルが展示されて、全体的に分り易くなっていました。
ローマのこのような美術展、工芸展など、訪れ度に驚くと言いますか、感心してしまいますのは、各展示ルームにウオッティング〔見張る〕する係員が、居ないこと、或は少ないこと、または居てもおしゃべりしていて、お客の動向を観て居ないことであります。
さらに、シャガールのような絵画展でも、綱〔ループ〕やガラス戸などで、
ガードされていないことであります。ローマだけでは無いのかも知れませんが、観賞する側には大歓迎ではあります。
話を転じまして。昨年の5月のことでした。この会場、即ち「キオストロ・デル・ブラマンテ」に於きまして、日本人作家の"TOMMY大平"さんが個展を開いたのでした。
私は、日本人が芸術の都ROMAに出向いて作品を紹介することの大変さを十分理解するするものでは有りません。
しかし、その心意気や天晴れと申し上げるほかは無く、作品に見てとれる日本人離れした”生への希求”にただただ感動したことを、つい昨日のように、この会場の佇まいに立ちながら想いを巡らしておりました。
さらに特記すべきことは、オープニング・レセプションの会場にピアノを用意され、イタリア歌曲と日本の懐かしい愛唱歌とを合わせて10曲位歌われたのでしたが、声楽家でもあられるのか、と驚いた次第でした。
今秋ローマにて第2回の”TOMMY・OHIRA展”が開催されるご案内を頂いているのですが、今から楽しみに待っているところであります。
教会左側に会場となるキオストロ・
デル・ブラマンテがあります
市内の掲示板に貼られたSHAGALL展
ポスター、ヴィア・ピアヴェにて
キオストロ中庭からアングルをアップして
撮影してみました
春はよし 美の都にも シャガール
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