2014年7月13日日曜日

第253話 七大聖堂巡り その3 サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 中編

さて、早速に中編をお届致します。

手元に在る参考本〔ROMA同朋舎出版〕によりますとこの大聖堂は、

『ローマ最初のキリスト教の聖堂で、4世紀初めにコンスタンティヌス帝によって建てられた。現在の建物は、原型は残しているが2度の火災に遭い。数度の改修が行われている。中略。1309年まで隣接するラテラーノ宮殿は、法王の住居であり、法王の戴冠式は、1870年までこの聖堂で行われた。』
            と、項の初めに記述がされています。

引用が長くなりましたが、この大聖堂の歴史的位置つけ、役割をみますと
大変重要な事柄を記述しているのではと思い、採用させて頂きました。

由緒あるこの聖堂を拙い私の感想では語りきれません。以下は時系列に
調べた限りの情報でご関心が戴けそうな箇所をピックアップしてみます。

法王シストⅤ世(1585-1590)は、腹心の建築家ドメニコ・フォンターナに命じて大聖堂の修復工事を行った。

法王パオロⅤ世(1605-1621)時代には、日本人イエスズ会士の
ペトロ岐部が、この大聖堂にて司祭叙階の秘跡を受けた。

17世紀には、イノケンティウスⅩ世(1644-1655)が、フランチェスコ・
ボッロミーニ(建築家)に命じて、聖堂内部の装飾の修復を行った。

18世紀には、クレメンスⅩⅡ世(1730-1740)がファサードのデザインを公募したところ、アレッサンドロ・ガリレイのデザインが採用された。

1735年に完成。正面ファサード・トップに聖人らが立ち並ぶ荘厳なヴューを現在も遠くから眺められます。

たまたま発見?したのでございますが、ファサード・トップを正面横から見つめますと西暦1735年と綴られたローマ数字が書かれているのに気が付き、嬉しくなりました。多少ですが、ローマ数字の読み方を覚えていて良かったと、初めて思った次第です。

さて、現代になって法王ピウスⅩⅠ世(1922-1939)の時代ですが、
1929年2月11日、ラテラーノ条約が締結されたことで知られています。
きっと、ラテラーノ宮殿のなかで締結されたのでしょうか?

1980年には、世界遺産に登録されています。

ここまでを中編とさせて戴きます。出来る限り早く後編(最後まとめ)をアップしたいと思います。

ファサード・トップに立ち並ぶ聖人像が
              真夏の空に浮かびあがります。

            

               大聖堂内法王の祭壇この祭壇でミサを
               行うのは法王だけです。ゴシック式の天蓋は
                 14世紀のフレスコ画で飾られています。

                
                聖堂に 人の顔まで 厳かに   元鷹

               

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