場所は、”ピアツァ・ヴィットリオ・エマヌエレⅡ世”にあります
噴水跡(実際に水は無く噴水とは呼び難いのですが)の辺りでした。
ローマの五月晴れは、気持ちが晴れ晴れとしますが、この日は
格別に気持ち良く、公園の緑も一段と映えて美しく、これまでに訪れた
なかでは最も気持ちが弾んだ散歩日和だったと申せます。
「論より証拠」の諺・格言の通り、先ずは次の写真をご覧ください。
緑に囲まれた彫像と遠方に見える
サンタ・マリア・マッジョーレの鐘楼
空の青と地上の緑の競演が眩い
さて、ご覧頂いた彫像(しっくい)の彫刻家をご存じでしょうか?
かつて取上げたことのある共和国広場のナイアディの噴水を想い出しませんか?
ナイアディの噴水は、パレルモ出身の彫刻家マリオ・ルッテリが1901年に設計・施工したものと紹介されています。同じパレルモ出身の彫刻家
ヴィンチェンツオ・ラグーザを想い出しますが、近世の彫刻家は南イタリア出身の人が、活躍しているように思われます。
但し、この時には4体のニンフのブロンズ像が、設置されただけで現在のような中央に巨大なブロンズ像「海神グラウコスの像」が加えられたのは、1911年になってからだそうです。
話は、写真の彫刻にもどりますが、上記の「海神グラウコス像」は2代目だそうで、初代の像がこの広場に建つものです。
この像は、最初に先の共和国広場のナイアディの噴水の中央に設置されたそうですが、ローマっ子の評判が大変悪く、取り払われてしまったとのことでした。その初代の像が、ここに移されたものであります。
さて、控え目ながら写真中央に三角形の白い帽子が被ったように見える塔は、サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂に建つ大鐘楼です。ローマ7つの丘の一つ「エスクイリーノ」にあって、ローマで一番背の高い(75M)鐘楼としても知られています。
アップしてみました。海神グラウコスは両腕で
イルカを抱き込んで離しません。そのイルカの
口から天に向かって、水飛沫が高く舞い上がる
構図になっていました。
なぜに此処 市民の憩い グラウコス
元鷹
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