シラクーサ中央駅を出るとホテルへ行く前に、現金がショートしてきたので、近くのATMを探すことにしました。
偶然の出会いとは不思議です。ローマで、知り合った日本人のKさんと
バッタリ出逢ったからです。ここシラクーサで、同じ日の滞在だったので、是非お会いしましょう、と楽しみにした次第でした。
用を済ませて、Kさんの奥様が待つ宿泊のホテルへ戻り、3人で夕食を
ご一緒に愉しんだ。Kご夫妻とは、新鮮な海の幸を肴にして杯がすすむに
つれて、大いに話しが弾んでシラクーサの初日を飾った。
さて、翌日は早めに起床してホテルの周囲を散歩しました。
幸いにもシラクーサでの見学先の2か所が、ホテルから徒歩5分程度に
在ることをしって、旅の千秋楽での運の良さを感じられてうれしくなった。
ギリシア野外劇場へは、10:00開門前30分前に到着してしまった。
入場料は、10€でした。この日、一番最初の入場者となって、足早に劇場
を目指して5分も歩かないうちに、岩山のような古代ギリシア劇場の中腹に着きました。
買求めた絵葉の説明書きによれば、劇場は474年A.C.にできたと言いますから、アグリジェントの数々の神殿とほぼ同時期にあたる訳です。
劇場は、すり鉢状になっていて、石でできたベンチが、額(ひたい)の皺のように、或は波のウネリようなデザインで、上下に何段にも広がっている。なんとこれらは彫って造られたものであり、所謂一枚岩なのだそうです。
何千、何万の観客を収容できたのだろうか?と云う素朴な疑問が湧いてきます。劇場では、どんな演劇、弁論、集会、演奏会が、開催されたのだろうか?と想像が尽きません。
コミュニケーションの原点は、紀元前5Cのギリシア野外劇場の中に発見できるような気がしてきました。シラクーサは、ギリシア人が開拓して発展した町で、かのプラトンもやってきたそうです。
ギリシア劇場の上段からパチリ!木々の向うは
イオニア海です。素晴らしい眺望!このステージ
(中央)で、’o sole mio ! を歌いたかった(笑)。
すり鉢状の下(ステージ)から客席側を撮影。
マイクロフォンなしですから、発声技術もさること
ながら、音響効果には工夫が施された訳ですネ。
高さは、20mくらいありそうです。石切り場
の跡だったのでしょうか?
白草や 名も珍しき 古都のまち 元鷹
シラクサは 見所多く 人も良し
グレコの遺跡 今も輝く
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