ローマきっての観光スポットのひとつ、スぺイン広場からポポロ広場を繋ぐVIA BABUINO(バブイーノ通り)※の一角に「バブイーノの噴水」を見ることができます。
数あるローマの噴水の中では、幾つかの理由で特別な存在にあると、言うことが出来るだろうと思います。
先ずは、その姿形ですが、至って変わり種です。
変なカタチをした噴水像であり、関心を引き付けずに通り過ぎてしまいそう
な噴水です。
この噴水の歴史を紐解くには、またまた竹山博英著「ローマの泉の物語」
に頼らない訳には参りません。〔P.168-170〕
一部引用をさせて戴きますと、アレッサンドロ・グランディなる裕福な商人が1570年代に水道を引く許可を得た見返りに、シレノス(ギリシア神話に出てくる半神半獣の山野の精)の像を市民に提供したものだそうです。
また、WILLY POCINO著による"LE FONTANE DI ROMA"(P.33)を紐解きますと、この泉のデザインは、フランコ・ザンペッチによるものであることが分かりました。
元々のこの通りの名前は、パオリーナ街(通り)だったそうですが、
この像が、余りにも変った?変な像である為、いつの間にか動物のヒヒ
伊語の《babbuino》に当たるBabuino《bb×⇒b×1》通りと名付けられてしまった、と言うエピソードも書かれています。
今日、このバブイーノ通りにはオシャレで世界に誇る欧米の有名老舗店※が軒を並べて、多くの観光客を魅了しています。
しかしながら、この噴水の前で足を止める人は少ないように見受けられます。書き出しに感想をお伝えしましたが、何かローマの他の噴水と違った
”特別な存在”を感じてしまうのであります。
ローマにお越しの際には、是非 VIA BABUINO へお立ち寄り下さり、
旅の道草をお楽しみされますように!
※映画「ローマの休日」に出てくる新聞記者ジョーのアパートは、
via babuino から 入った bia margutta にあります。
※例えば、エトロ、ミュウミュウ、トリバーチ、ティファニー、シャネル、ツミ、
ボルサリーノ、他セレクトショップ、教会、ホテルなどが並んでいます。
シレノス《半神半獣》の像、或はサンコ・フィディオの像
と名付けられところ、昔のローマっ子は”ヒヒの像”
babbuinoと呼んだそうです。
ワァー怖い! と思います?何と表現したら良いのか、
私も困りました?頭部は、悪戯されて幾度も据え替え
られたそうです。ナルホド、成程。
バブイーノ 意味が解かって うっヒヒ! 元鷹
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