2013年9月28日土曜日

シチリア紀行Ⅲパレルモ”ガリバルディ騎馬像”

パレルモ観光で今一つぜひ訪れたいと切望していたのが、イギリス公園の中に建つ「ガリバルディ騎馬像」でした。

彫刻家は、ラグーザ・ヴィンチェンツォ(1841~1927パレルモ生まれ)と言い、明治政府から、1876年日本へ招聘(しょうへい)されたイタリア人です。

工部美術学校で彫刻指導に当り、大熊氏廣・藤田文蔵らが後に活躍しました。大熊氏廣の作品の一つは、上野にある国立博物館に隣接した平成館玄関前のライオン像がであります。

さて、ラグーザは日本滞在中に絵画の才能豊かな日本女性清原玉を伴って、故郷パレルモに帰国(1882)したのでした。やがて、一緒に来伊した姉夫婦らと共にラグーザは、工芸学校を開校したとのことです。

ラグーザ、イタリア統一の立役者ガリバルディ、お玉さん(通称)、一人ひとりが奥深い魅力を感じさせてくれます。

はじめて、イギリス公園に建つ「ガリバルディ騎馬像」を見た瞬間、背筋に電気が走ったという表現がピッタリするような驚きと感動を覚えました。

まるで生きている馬にガリバルディ将軍が、跨って右腕を高く前方に差出し、人差し指を一点の方向に向けているかのようです。

ローマに居て、数多くのブロンズを噴水で、美術館で、街角で、見てきましたが、これだけの驚き≪生きているかのような勢い≫を味わったの初めての体験でした。

日本の明治時代の若き芸術家に指導されたラグーザ、日本人女性で
恐らくですが、最初にシチリアの地に赴いたお玉さん、このお二人の存在を知って以来、パレルモは私にとっては憧れの街になったいたのです。

それでは、どうぞ御紹介の騎馬像を写真でたっぷりとご覧くださいませ。


            ラグーザ・ヴィンチェンツォ作 ”ガリバルディ騎馬像”
                少々離れた場所から全景を撮影しました。
               


               
 
騎馬像の前に鎮座するライオン像は、ローマの共和国広場
に在るナイアディの噴水を作ったマリオ・ルッテリに依るものです。
今にも動き出しそうですネ。騎馬像に匹敵する渾身の作品です。

                像の直ぐ下から撮影しました。指先から馬の蹄まで
                真剣勝負で作成したことが、素人にも解かります。

                

 
ガリバルディ将軍の雄姿が輝いているかのようです。
馬は、将軍の命令を聞き洩らさないかのように耳を
立てています。人馬一体とは、このようなことでしょうか?!
 
 
騎馬像や 放つ力に 胸熱く     元鷹
 
騎馬像は 天下一品 RAGUSAなり

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