”犬も歩けば棒に当る"という格言は、真に言い得て妙と、思いました。
休日はもっぱらローマの市内をあちこちと散歩して、ローマの街角情報収集に努めているのですが、時として”棒”どころか”金棒”に当ることもあります。
ナヴォナ広場に近いC.SO RINASCIMENTO を歩いていた時、水の音が、耳に入りました。何だろうと、足を止めてみれば、ずっと以前に本で知った「本の泉」がまさにそこに在りました。
早速、写真を撮って、両手ですくって泉の水を飲むとゴクンと咽喉を鳴らして胃袋へ。おもわず「あ-美味い!」。昼下がりの散歩中に泉に出逢って
飲む水の有難さは、格別です。水が豊かなローマならではの痛快さです。
前にもご紹介しておりますが、タネ本は〔ローマの泉の物語〕≪竹山博英著-集英社新書0255-D≫です。
いつも小さなデスクの片隅に置いて、楽しんでおりますが、実に詳しく分かり易くローマの数々の噴水、泉の歴史や蘊蓄を語ってくれています。
ところで、今年のローマの異常な暑さは、凄い!の一言です。
昨日もバンカレッラ(露天商)のおかみさんが、昼下がり時に、ヘキヘキしながら、「こんな暑さは、ローマで初めてさァ、参った、参った!」と嘆いていました。
しかしその分、商売の氷ついたペットボトルの売上は、絶好調の様子ではありましたが。
話しが逸れてしまいましたが、そんな訳で、ところ処に設置された噴水・泉は、なるほど市民は勿論、観光客にとりましては、砂漠のオアシス的存在
なのであります。
さて、竹山さん著の本に依りますと、本日のタイトルでご紹介の「本の泉」は、イタリア人建築家ピエトロ・ロンバルディに依るもので、学問の象徴である本と地区の紋章にある鹿の頭部を組み合わせたもの、とのこと。
(「第10章最後の泉の建築家」より一部抜粋)
今日もかなりの暑さになりそうですが、ローマの街の中に在る数々の泉、噴水は、古代から築かれてきた都市つくり《古代、中世の水道橋など》の恵みのうえに、長い歴史の中で醸成された智恵とアートの結晶とも言えます。
サンテウスタキオと呼ばれる地区です。
ナヴォナ広場とパンテオンに挟まれた通りに
造られています。この壁は、サピエンツア宮殿のもので
1935年までローマ大学として使われていたそうです。
アップして撮影したものです。両サイドの本は、
まるで本物のようです。地区の紋章である鹿の
頭部もきまっていますね。
”インテリジェンス&エレガンス”なイメージを
受けます。
ローマの通りには、このような石版が打ちこまれています。
生き返る ローマの盛夏 水の音や 元鷹
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