2014年2月5日水曜日

第217話 七大聖堂巡礼 サン・ロレンツォ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂

一体この一月の天候は、どうして仕舞ったのだろうか、と首をひねりたくなるようなここ数日のローマの天気☂です。

今こうしてキーボードを叩いている部屋のタタミ一畳ほどの鎧戸と硝子戸でできた窓の外では、15分おきにどしゃ降りの雨音が聞こえてきます。

それはまるで「雨の神様」が、天に備えた大きな大きな桶から雨水を惜しみ無くぶちまけているような勢い、と言ってもよい位の大雨です。

さて、今年はローマにある所謂四大聖堂とプラス三聖堂を改めて訪ねることを行動計画のひとつとしましたから、先ず一番に未だ訪ねたことがないサン・ロレンツォ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂から訪問することにしました。

VERANO・ヴェラーノと呼んだらいいのだろうか?これまで、この近くを走っているVIA TIBURTINA は、幾度もタクシーや観光バスで通った記憶があります。

ローマ・テルミニ駅のほぼ東に位置するこの「VERANO墓地」を目標にバスで向かいました。

地図を見る限りでは、この墓地付近に聖堂は在る筈だと安心ているせいか、最初は好奇心も手伝ってか、おそらくローマ市内では最大級と思われるヴェラーノ墓地の中に一先ず入ってみることにしました。

墓地の入口付近には、お墓参り用に生花を売っているスタンドもあって、
自然と吸い込まれるかのように入口へ進んで行きました。

兎に角、ローマでは初めてのお墓見学でした。なぜか不思議とお墓の空気が湿っぽく、冷えているように思われてきたものでした。

しかも、午後の早い時間の割には、お墓参りに来ている人と誰ひとり会わずじまいでしたから、余計に心細くなった次第です。

お墓の墓石の作りは、様々でした。驚いたことには、生前の顔写真が墓石の中に組み込まれており、あたかもこちらを見ているように感じてしまう事でした。故人のお名前を読んだりしながら、歩いてみた次第です。

さて、お墓見学はこの位にして、聖堂を探すために直ぐ近くに有った駐車場まで戻ってみることにしました。

さて、”ここが聖堂の正面なのか?”と立ち止まってみたもののさらに塀が右へ右へと連なっているので、先を見てみることにしました。

そうしますと今度は、先の墓地とは全く雰囲気が違った、あたかも公園のような墓地の入口に着きました。「ここも見てみるか!」と腹を決めて中へ歩きだしました。

直ぐに見つかった出口では、守衛さんが同僚と話しあっていたので、質問をさせて頂いた。”ガリバルディのお墓はどこに有るのでしょうか?”と。

曰く、ご家族のお墓はこの区画の此処ここと教えて下さったのでしたが、
ジュゼッペ・ガリバルディ本人のお墓のことは分らない、とのことでした。
私は、ご家族《FAMIGLIA》のお墓を訪ねてみては、写真一葉を撮った。

さて先ほどの壁塀に沿って戻ってみた。そうか、聖堂はこの時間は入れない時間帯だったのだ。そのために正面入り口は、鉄柵で締められていたことが分りました。

横に移動してみれば、少し柵が開けられていて観光本に掲載されていたものと同じ鐘楼を観ることができました。それではと、中に入って鐘楼を見上げるような角度から撮影してみました。

実は、もともとこの聖堂についています聖人の名前”ロレンツォ”とは、どんな人物だったのであろうか?と複数のイタリア人や日本人に聞いてみるものの、判らないという返事ばかりでした。

こうなると調べたくなるのが人情であります。
しかし、手元にはそのような便利な書籍もないことであり、この疑問は改めて、ご案内させて頂く事にしようと思います。

真に残念ながら、サン・ロレンツォ聖堂の曰く因縁の蘊蓄がなく、
ヴェラーノ墓地の見学の話ばかりとなってしまいました。真に恐縮です。


                                           綺麗に並べられた墓参用生花スタンド
                この左側に墓地入口がありました。

            
  サン・ロレンツォの銅像が聳えています。
  両手には何を持っているのでしょうか?
 
正面からみた聖堂と鐘楼
 

                           GARIBALD家のお墓を見てきました。

                    但し、ジュゼッペ・ガリバルディのお墓は

                        別の場所に有るそうです。 


               ロレンツォが 七聖堂の 発句なり  
                              
                                 元鷹 
                     
                
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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