ナボナ広場とパンテノンの間に位置するこの教会は、礼拝堂を左右に5堂づつ10を数えます。
左側一番奥に備えられた礼拝堂には、カラヴァッジョの「聖マタイ3部作」が見事です。3部作と言っても、私には正直チンプンカンプン≪It's Greek to me!と云うことを最近知りました。余談ですが。≫ですが。
教会に入った殆どの観光客が、この礼拝堂を目当てに集まってカメラ操作に夢中です。なるほど、他の宗教画とは違ったモチーフが、興味を誘います。カラヴァッジョ人気の実際を伺うことができました。
私には、3作の中では向かって左側に飾られた「聖マタイの召命」〔La vocazione di San Matteo/1598-1601〕が判り易くて気に入りました。
さて、この教会は大変明るく(太陽光線を教会の中へ採用していることもあってか)、他の教会とは違った趣を感じることが出来ました。大きさもコンパクトで、教会に馴染の少ない方々には過し易いのではないだろうか?
この教会は1518年に創設されたが、建築家ジャコモ・デッラ・ポルタとドメニコ・フォンターナの手に依って、1589年に完成された、と言われています。
※この二人は、ローマ・バロック期(16C後半~17C前半)の建築・道路・噴水・オベリスクなどに大きく関わっている著名なひと。これまでのブログにも紹介させて頂きました。時の法王シストⅤ(1585~1590)のお抱え建築家。巨匠ベルニーニとの関連も深い?
話題転じて、つらつら思いますには、ローマの散歩の愉しみは、教会に在り、と言っても良いほど教会では、藝術《美術・建築・聖遺物、等々》を見ることができるのです。〔独白:随分、教会に入らせて頂いております。〕
法王《庁》の存在、初代法王ピエトロから今日の266代法王フランチェスコまでの脈々として続いてきたキリスト教の総合文化、否、世界が、教会と言う建物に凝縮されてきたのでしょうか。
ところで本日6月29日は、初代法王ピエトロの1946回目の命日の日です。今日のテーマは、正にローマらしい話題になりました。
表情が印象的です。
聖マタイと天使(礼拝堂中央):写りがよくなかった
です。失礼しました!上に描かれているのが天使。
聖マタイの殉教(礼拝堂右):ダイナミックな
構図に息を飲みました!カラヴァッジョの明暗法
《キアロスクーロ》が、この3部作でも素晴らしい!
けふもまた 訪ね歩きて サン・ルイージ
3部作前 興奮の息 元鷹
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