後編
いよいよ、もうひとつの見学先である”ネクロポリ”(NECROPOLI)です。
国立博物館から、シャトルバスに乗って15分位経ったでしょうか?
丘の上にバスはつきましたが、降りた客は私一人でした。雨煙で遠くの見晴らしは、余り良くありませんでした。しかも足元は、泥だらけ状態でした。
直ぐにネクロポリ《お墓》※世界遺産です!の入場口を目指しました。
入口が、チケット売場兼ショップに成っています。ショップには、エトルスコ関連の解説本やガイドブックが数多く並んでいて、購買意欲を高めます。
ショップを出ると直ぐにネクロポリスのゾーンへ入ることになります。
ネクロポリス《お墓》のカタチは、まるで日本の古代古墳を想いださせる ようなつくり《円墳》をしています。
ただ、丸型屋根式《トゥムーロ》でしたが、どのネクロポリスも同型なのでビックリ。大きさも石のブロックの積み方さえパターンはどのお墓も同一といえます。
石の切り口丸め方など、技術的な面ではとても現代の石工でも追いつかないのでは、と思えるほどの巧みさでした。
入場口にて、係員から中でも重要なネクロポリスを是非見るようにと、教えて貰ったのですが、掲示板も良く分らずに、幾つ目のネクロポリスだったかも忘れましたが、正にコレだな!というお墓にぶつかりました。
地下に入ると入口手前にはガラスが張られていましたが、電気のスイッチを入れれば、明るく室内が見える仕掛けに成っています。たった30秒程度の長さですが、室内いや墓内の様子がおおよそ伺えました。
これは、セポルクラーレ通りの「浮彫の墓」と呼ばれているものでした。
中央に2本の太い柱が建っています。入口に戻ってから、左側は、「男の柱」、右側は、「女の柱」と係員が、説明してくれて成程と思った次第です。
と申しますのは、左側の柱には狩りに使われた道具が、右側の柱には
日用品、家庭雑貨品と思しきカタチのものが其々飾られていたのです。
地下へ降りる時の怖さはあるものの、実際にお墓の様子を見てしまいますと他のことは一切忘れてしまい、ただただ彼らのお墓文化への祈りの
敬虔さに驚くばかりでした。
円錐形のお墓/トゥムーロ
同型のものが、ここには数え切れないほど
静かに時を刻んでいました。
お墓の中を撮影することが出来ました。
デザインもシンメトリーです。左右の柱には
日用品を浮き彫りにした装飾が成されています。
道すがら遠方を望む景色は穏やかな雰囲気
でした。雨上がりの空に名の知れない鳥が
自由に飛び回っていたのが印象的でした。
トゥムーロ 世界遺産や 誰も居ず
元鷹
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