さて、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂にまつわる話題は豊富です。
大聖堂は5世紀《430年》〔法王チェレスチーノⅠ世時代か、シストⅢ世によって拡張〕に建てられたと手元の小冊子には紹介されています。
この大聖堂には、ローマ・バロック彫刻・建築の代表的人物ロレンツォ・ベルニーニと、16世紀後半にローマの都市計画つくりを推進した法王シストⅤ世の墓が在ることで知られています。
大芸術家R・ベルニーニの建築物や彫刻作品は現在も市内の街角で、
美術館で楽しめます。
またローマに来たら大方の観光客が立ち寄るスペイン階段前の「バルカッチャの噴水」は、ロレンツォ・ベルニーニの父親ピエトロ・ベルニーニの作とも伝えられています。
法王シストⅤ世〔1585-1590〕の都市作りへの情熱は、物凄いものを
感じさせるのですが、特にヴァチカン市国サン・ピエトロ大聖堂の大クーポラの大仕事を仕上げたり、大聖堂前の広場に建つオベリスクの工事をした法王として有名です。
因みにこのオベリスクは、1586年に旧大聖堂にあったものをドメニコ・ファンターナに命じて難工事の末に現在の広場に移動再設置したと言われています。
話しがいろいろな所に飛んでしまいましたが、今一つの特記事項としましては、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の象徴的建造物「鐘楼」のことです。
1377年〔ベネデットⅦ世〕に建てられたロマネスク様式のもので
先にも書きましたように高さ75Mあり、ローマにある鐘楼の中では最も
高さがあるものです。
さて、おまけにもう一つの話題です。
1770年7月5日、モーツァルトはクイリナーレ宮殿にて”黄金の軍騎勲章”と剣を受賞したが、その3日後の7月8日には法王クレメンス14世
〔1769-1774〕にこの大聖堂で拝謁したと伝えられています。
大聖堂を前にして、当時のモーツァルト〔1756-1791〕は未だ14歳だった訳ですが、どんな想いでいたのだろうか?などと興味は尽きません。
大聖堂の天井です。豪華絢爛たる格間装飾に
ただただ唸ってしまいます。
モザイク画〔イアコポ・トッリチ作1295年〕
大聖堂の一番奥クーポラ状になっています。
大聖堂一番奥に在る祭壇と天蓋
聖堂の 歴史の凄さ 意尽くせず
元鷹
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