これほど美しいフォルムを有した教会の後姿を見たことはありません。
教会とは、エスクィリーノの丘に建つ四大教会のひとつ「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」のことであります。
この教会には、他の聖堂にはないロマンティックなお伽話のような、しかし
名高い言伝えが在ります。それは352年に、時のほう法王リベリウスが
聖母のお告げを夢に見た、というものです。
お告げは言います。”雪が降ったところに教会を建てよ。”と。
実際に真夏8月5日にエスクィリーノの丘に雪が降ったのです。この奇跡
以来、「雪の聖母マリア大聖堂」と呼ばれて今日に至っております。
さて、以上はあくまで前置きでしかありません。
この大聖堂の教会建築に詳しい知識を持つわけではありませんので、何ともや残念ですが、一口で申せば、やはり美しい建物は美しいのであり、是非とも実際にご覧頂くほかはありません。
特に裏正面の半円形に張りだした後陣《アプシデ》を真ん中にしたカタチの美は、他の教会では味わうことができない見事さが見えてきます。
今回ご覧頂く写真は夕方7時前のころですが、観光客の心を掴んで離しません。※VIA CAVOUR 側、即ちエスクィリーノ広場からの後陣の眺めは、天下一品であり心を揺さぶられずに立ち去ることは困難な技です。
もうひとつ見事な建築物に高さ海抜75Mと言う鐘楼があります。ローマの中に在る教会の持つ鐘楼では、NO.1の高さを誇るのだそうです。
ナツォナーレ通りとクワットロ・フォンターネ通りの交差点辺りからもアズーリ色の天にも聳えようとするシャープなカタチを見せてくれる鐘楼は、巡礼者の心強い陸の灯台であり、見るものの旅の疲れを癒してくれたに違いありません。
四大教会の一つ「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」
の後陣風景 時間は夕方七時ころでした。
大聖堂のデコラティヴな正面サイド
鐘楼が一際目に入ります。
聖なる扉 正面入口一番左側に見られます。
ルイジ・E.マッテイ作
見飽きずに 後ろ姿や 立ち尽くす 元鷹
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