このローマの印象或はローマの街並みを、「ROMAの蜃気楼」と勝手に名付けて、楽しんでいます。
世界から訪れます殆どの観光客と言ってもよいでしょうか、ローマに在る遺跡、例えばサンピエトロ大聖堂を見て、コロッセオを見て、そしてトレビの泉を見て、驚愕し大感激してしまうのであります。そして勿論、私もその中にひとりなのですが。
紀元前からの建造物から現代までの建築物を同じ街中(空間)で見物できる都市は、世界中をみてもなかなかあるものではないと想像します。この「今昔混在のヴィジュアル体感」こそが、ローマという都市のもつ特性なのかも知れません。
さて今回のテーマは、”ボルゲーゼ美術館”です。人間が、先人が、ここまで芸術をする(変な言い回しですが)とは、と思わず唸ってしまう彫刻や絵画が、このボルゲーゼ美術館の中には在るのです。
(何度訪れましても、ただただ感動するばかりでありますが・・・)
17世紀前半に、シピオーネ・ボルゲーゼ(枢機卿であり、ベルニーニの後援者だったと言われます)が
夏の別荘として造った建物だったそうです。20世紀初の国立美術館になった伝えられています。
1Fには、彫刻作品が、2Fには絵画作品が展示されています。
特に彫刻作品のファンには、お薦めの美術館だと思っています。(尚、入館には事前の予約が必要です。)ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻作品の数々には、度肝を抜かされます。大理石が、まるで飴細工であるかのように錯覚させられるほどです。ただただ数々の作品の美に感動し、驚き、仰ぎ見るだけです。
美術館を出た後には、広大なボルベーゼ公園敷地での散歩が”美の酔いさまし”にうってつけです。
美と自然をこころから楽しめる魅力的なところが、ボルゲーゼ公園には詰まっていると言っても過言ではありません。
左の小片は、入場半券です。
ティツァーノ絵画「聖愛と俗愛」一部コピー。
水色は、パンフレット表紙です。
蜃気楼 至るところに 美の天音 元鷹
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