”やっと寒さが抜けてきたかな”と思わせるような、かすかな春の訪れを午後の陽気の中に感じています。不断から「ないものねだり」を戒めているものの、逆に「あるものねだらない」症候群と言ったらいいのでしょうか、手中にあるのに意識が薄くなっている状態のことなのですが、ROMAの
生活には、この症候群対応対策が不可欠ではあります。
今月のブログにローマに四半世紀ぶりの大雪のことを書かせて戴きましたが、勤務地のヴィア・トリノから5分位の所にローマの7つの丘のひとつ”エスクィリーノの丘〔地区〕”があります。
この地区には最高の見どころ《サンタ・マリア・マッジョーレ教会》があります。
以下、観光書「ROMA p・172 同朋舎出版」より抜粋してご紹介します。
「352年に法王リベリウスは、”雪の降った場所に教会を建てよ”と聖母マリアが命じる夢を見た。
やけつくような夏の真っ盛りの8月5日の朝に、エスクィリーノの丘に雪が降ったとき、当然ながら
法王はこの聖母の命令に従って教会を建てた。」
実際には、シクストゥス3世(432-440)が聖堂を完成させたのですが、この”雪の伝説”は有名な話です。今年はすでに2回の雪が降りましたが、天空の聖母マリア様は、下界の雪景色をご覧になられて、にっこりと微笑んでいらっしゃったことでしょう。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会正面側 2月11日〔土〕撮影
ローマにも、10日から11日にかけて雪が降りました。
四大教会のひとつですが、
見どころは、①システィーナ礼拝堂
②聖母の戴冠のモザイク
③パオリーナの礼拝堂
④枢機卿ロドリゲスの墓 などがあります。
近過ぎて 名が知れ過ぎて 遠く在り
あるものねだり 至福有り 元鷹
元鷹さま、
返信削除こんにちは!初めてコメントさせていただきます。
職場の部下にあたるものです。
サンタ・マリア・マッジョーレの雪の伝説については私もマゾリーノ・ダ・パニカーレの絵で見て知り、聖母にささげられた教会にふさわしい美しさだなあ、と感じたのを思い出します。
それから下の記事の青海波ローマ版も、写真では意見すると本当にあの着物の柄なんですね!まったく気がつきませんでした。海をまたいで植民地を作ったギリシアにでも起源があるのでしょうか。また研究を楽しみに拝見したいです。
私は小柄なので青海波の柄の着物はちょっと合いそうにないのですが、大柄なイタリア人が着たら案外似合うかもしれませんね!
日曜日にしか元鷹様にはお会いできませんが、また職場で!