ローマのみりょくのひとつに”しょくにんのわざ”が、あげられます。げんだいのにほんでは、すがたをみることがすくなくなったのでないだろうか、とおもわれしょくしゅに、”はものとぎし”があります。
タイトルの「はものとぎしのピエトロさん」は、まちなかのろじょうで、じてんしゃ〔ビチクレッタ〕に、またがって、ペダルをふみながら、おきゃくさまからあずかった「ほうちょう」すなわち、はものるいを「とぐ」ことが、しごとです。
しごとしているしんけんなすがたは、なんともはやひとをひきつけるものがあって、ほどうをあるくつうこうにんのあしをとめてしまいます。しごとばは、「かいぞうのじてんしゃ」です。ペダルをふんで、まるいといしをまわします。みずが、ひつようなだけトイシにあたるように、しかけができています。
ちょうど、びょういんのてんてきのようでもあります。やかんように、てもとをてらすライターが、セットされています。また、あんぜんをこうりょしているのでしょうか、じてんしゃが、ペダルふみのちからで、うごいたり、たおれたりしないように、おおきめのしかくいストッパ-が、つけられています。
ごじぶんもくるまのライトに、はんしゃするきいろいオビをこしにまいています。
そんなピエトロさんにおことわりをして、しゃしんをとらせてもらうきょかをもらいました。もちろん、しごとのじゃまをしないように、トイシからはものをはなして、できあがりぐあいをみぎてのおやゆびで、さわりながらみているあいだに、はなしかけました。
ローマしないのおきゃくさま〔おとくいさま〕をじてんしゃ〔しごとば〕でまわってあるくそうです。また、このしごとなかまは、ほとんどすくなくなった、とも。ピエトロさんは、しごとのてをやすめずに、しんせつにせつめいしてくれたのですが、どくとくのローマべんで、しかもはやくちでしたから、わたしのつたないヒヤリングでは、ざんねんながら、いとされるところをきゅうしゅうできませんでした。
あまりながいはむようなので、おれいをつたえて、そのばをたちさることにしました。ふりかえって、そのうしろすがたをかいまみたのですが、いちずにペダルをふみ、はものをとぐすがたは、わたしに50ねんまえのふうけいをよみがえらせてくれました。
こころのなかで、”ピエトロさん、おげんきで!”とねんじながら、テルミニえきにむかったのです。
ピエトロさんは、もくもくと「はもの」をといでいます。
おおきなボトルには、くだがついて、みずがトイシに
おちるように「しかけ」がされています。
おきゃくさまからあずかった「はもの」が、ボトルひだりに
みえます。かいぞうした”しごとば/じてんしゃ”にまたがる
ピエトロさんは、つうこうにんのめをひきつけていました。
ペダルふみ ローマのとぎし といかける
しごとはなんぞ いきるはなんぞ げんよう
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