ところが、右方向へ足を運び中世紀(と思われる)の作品群を部屋から
部屋を楽しんでいるうちに不思議なことにスタート地点へ戻ってしまった。
”まあ良いか!”とばかり、人混みのする左側方向(システィーナ礼拝堂のある)へ進むことにしました。
「進む」というより「押し流される」状態でありました。
判り易く申しますと、通勤電車のように足の踏み場もないほどの人、人、人です。でも文句は言えません。入場料を払っていませんから。
やっぱり、格言は的を得ております。曰く”タダほど高いものは無い”と。
さあ、どの位歩いた、いや押し流されたことでしょうか?
やっと「システィーナ礼拝堂」の入口まで辿りつきました。(入口は非常に狭いのであります。押すな!押すな!という面々の表情を感じました)
不思議なことに、真に不思議なことに。
ミケランジェロの「最後の審判」を仰ぎ見れば、幾歳月もの時間を忘れ、
まるで20年前からここに居たのでは、と錯覚してしまうほどでした。
圧倒するような「最後の審判」の構図、色、若きキリストの姿、取り巻く
人間の動き・表情等は、例え美術に素人でも、見学者の誰にも感動を
与えざるを得ない、と息を飲みました。
3月この礼拝堂で法王選挙(コンクラーベ)が行われたのか、との思いも
脳裏に浮かんできました。新法王フランチェスコの誕生した聖地?です。
礼拝堂のなかでは、職員が5~7名くらい居て交互に叫ぶであります。
「SILENZIO!(シレンツッオ)」、「SILENCE!(サイレンス)」と叫んで、
見学者の口を塞ごうと懸命でした。
聖なる礼拝堂の中で、唯一この叫び声だけが大騒音であったことが、
何ともはや残念!でありました。
地図の廊下の天井画です。延々と伸びる廊下に
華を添えるような天井画。見学者は左右も天井も
気が抜けません。兎に角、延々と。
ラファエルの間の一部分です。古代ギリシャの哲学者・学者
プラトン、アリストテレス、ソクラテス、アルキメデス等が
描かれています。
ヴァチカン美術館出口にある螺旋階段です。
上からグルグルまわるようにしてグランド・フロアーへ。
そのまま出口へ進みます。
幸いに 近くに在りて 美の宝
意識なければ 遠きオアシス 元鷹
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