ここはローマ・テルミニ駅やヴァチカン市国4大教会のひとつサンタ・マリア・マッジョーレに近い VIA CAVOUR と VIA G・AMENDOLAの交差する交通量の多い所です。
ここの交差点に時々ですが、「見事なヘッディング」を商い?とするTシャツ姿の精悍な男性〔およそ60歳半ばの年かっこうです〕が現われます。
赤信号でストップした運転手を相手に、サッカーボールを右手で上へ押し上げたかと
思うと軽く会釈をして、にわかに頭〔お凸〕でドリブルを始めるのですが、これが惚れ惚れとするほど上手で、見る者を喜ばさずには居られません。
青信号に変わる少し前をみはらかって、ドリブルを中止し、運転手へ声を掛けます。
”どうだい!凄いだろう!”あるいは”楽しかっただろう!”と言った内容でしょうか?同時に右手が、運転手へ差し伸べられていますから、チップの要求です。
この妙技に面白いと関心を寄せた運転手は、観賞料?のチップを出すのでしょう。
一連の彼の動きをその信号の傍で眺めて居る限りでは、気前よくチップを出してくれる人は余り多くないようです。
ローマの街ならではの彼の大道芸人的アイデア〔ヘッド・ドリブル〕からは、生きることへの凄みと併せて、一種のユーモアとも感じられる空気を感じとりました。
ニコラエ・G・ビッツさんの見事なヘッド・ドリブルは、
混雑で渋滞する運転手さんのイライラ感を瞬時、
解きほごしてくれているはずです。♫ ガンバレ!
大道の 渋滞の中 躍り出る
頭でドリブル ピッチは独り 元鷹
ローマでは小銭を稼ぐ手段に関しては、枚挙にいとまがありませんね。頼もしいです。(実際このたくましさを見習ってきました)
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