ローマの5月の天候は、暑くなったり、寒くなったりでまるで三寒四温のようです。
先週の土曜日になりますが、”TOSCA”をアウレリオ劇場にて楽しんで参りました。
主役のトスカ役は、ソプラノのヒライ フジコさんが大熱演されました。
ここ「アウレリオ劇場」〔観客席200人程度の小劇場〕には、初めて来たわけですが、
舞台に立つ配役の方々の息使いが、そして口の動きまでが、目に入る距離でしたから、
ローマ劇場では味わえないオペラの観かたを楽しむことが出来ました。
ところで、オペラに行きますといつも驚いたり感動したりするのですが、3時間前後に
わたる長時間のあいだの舞台の立ち回りや歌曲などは、正に”人間藝術”であります。
そして、舞台の前に座る観客のオペラへの関心の強さと理解度の高さにも驚くのです。
しかし、本邦の歌舞伎など日本の伝統芸術をみれば、成程、同様なことが言える訳ですね。
手元にある伊和辞書で”TEATRO”〔テアトロ〕を引きますと、1.劇場、4.観客、と
あります。人間にとっては、古来、劇場は、毎日の食事やお風呂に入ることに類似した
ごく自然で身近な娯楽だったものなのかも知れません。
まもなくローマ市内にあるカラカラ浴場跡での”夏の野外オペラ”が始まります。
古代の浴場跡は、オペラファンにとって、最高の”劇場”に変身する訳ですネ。
TEATRO AURELIO では、5月26日、27日の2日間
”TOSCA”が演じられました。
歌姫は やまとなでしこ 熱い恋 元鷹
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